TOKYO FESTIVAL FARM

新たな人材育成の枠組み
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東京芸術祭ファーム2021テーマ「都市の価値/Why Cities?」

東京芸術祭ファームの前身であるAPAF(Asian Performing Arts Farm)では、昨2020年 “Anti-body Experiment” というテーマのもと、オンラインの可能性とリアルな身体を捉え直し「集まれないこと」への抗体を作る実験を行いました。今年の東京芸術祭ファーム2021では、COVID-19の感染(拡大/収束)状況の違いが残る世界を背景に、 “都市の価値/Why Cities?” というテーマを掲げます。これは国や地域ごとに固有のキャラクターを持ちながらも、経済や効率、消費と生産、そして感染症拡大リスクという共通のイシューを持つ「都市」をめぐる、これからの生き方についての問いかけです。何が変わって、何が変わらないのか。私にとって。私たちにとって。あなたにとって。あなたたちにとって。様々なサイズや距離によっても揺らいでいく「価値」は誰のものなのか。プログラム参加者も観客も、ファームを訪れる異なる者たちで共に考えるためのトリガーです。

東京芸術祭ファームディレクター 多田淳之介

東京芸術祭ファームとは

東京芸術祭ファームは、舞台芸術の祭典・東京芸術祭の人材育成機能を集約した新しい枠組みです。アジアでの若いアーティストの交流と成長のプラットフォームであるAsian Performing Arts Farm (APAF:エーパフ)にフェスティバル/トーキョー(F/T)の研究開発・教育普及プログラムが加わって誕生しました。出会いと学びの場「スクール」、現場研修の機会「インターンシップ」、研究開発に挑む「ラボ」の3つのカテゴリーがあります。参加者公募を中心とする多様なプログラムのなかで、他者と協働しながら地域や分野を超えた〝トランスフィールド〟を開拓し、今後ますます流動的になるさまざまなボーダーを自由に行き来して活躍する人材の育成を目指します。

東京芸術祭ファーム ガイドライン

東京芸術祭ファームは、他者へのリスペクトを前提とし、さまざまな人が創造的な力を安心して発揮できるよう、このガイドラインに則って運営されます。

ガイドラインを見る

東京芸術祭ファーム 2021年7月上旬締切までの募集情報はこちら

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    ラボ(研究開発)

    地域や分野を超えて活躍していくためのステップとして、自分とは異なる出自・価値観・専門をもつ他者と協働して進める、プロセス重視の研究開発の場です。
    ・Farm-Lab Exhibition
    ・Asian Performing Arts Camp
    ・The City & The City: Mapping from Home

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    インターン(研修)

    国際フェスティバルでの現場研修を通じて、舞台芸術のスタッフを目指す人が実践的な経験を積みながら学ぶ場です。
    ・制作インターン
    ・アートトランスレーターアシスタント

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    スクール(教育・学習)

    国内外の刺激的な作品の観劇、そこからさらに一歩踏み出す対話やレクチャーを通じて、舞台芸術のさまざまな可能性と出会うための入口です。
    ・Young Farmers Forum
    ・ダイアローグ・プラス
    ・学生観劇プログラム

LINE UP

APAFから東京芸術祭ファームへ

このたび、東京芸術祭の人材育成プログラムとしてアジア次世代の作り手たちの協働と実験の場として人材や作品、国籍や文化を超えたネットワークを生み出してきた “APAF(Asian Performing Arts Farm)” は、これまで東京芸術祭及びフェスティバル/トーキョーが取り組んできた研究開発・教育普及プログラムを組み込んで、より裾野を広げ高みを目指す “東京芸術祭ファーム(Tokyo Festival Farm)” へとバージョンアップします。

ディレクター体制もAPAFから引き続きディレクターとして多田淳之介、新たに共同ディレクターとして長島確を加えた2名体制へ、さらにAPAF2020から導入したコミュニケーションデザイン制度を基にガイドラインを策定し、異なる他者へのリスペクトを前提としたコミュニケーションの徹底、個々がクリエイティビティを発揮できる環境作りとハラスメント防止にも積極的に取り組んでまいります。

これまでも舞台芸術は異なる他者と協働し、様々なボーダーを超えてきました。グローバル化が進み、通信手段や移動手段の発達によって異なる他者がより身近になった現在は、国籍や民族、言語などの枠組みが融解しはじめ多様な個がフィールドを行き交う “トランスカルチャー/トランスフィールド” 環境が進んでいます。「国際的」という言葉の意味も「普段は混ざってない異文化が混ざること」「国外でも流通すること」から、「日常的に異なるものが混ざり合い複雑化したこの世界の価値観を提示すること」へと変わっていくでしょう。そして舞台芸術の役割もこの世界を映す鏡として変化していくのを感じています。

東京芸術祭ファームの「国際的」な次世代育成の場としてのミッションは、ボーダーの融解するトランスフィールド/トランスカルチャー環境を体感し、さまざまな価値観と出会いながらこの複雑化した世界を捉える力を育み、国や文化を超えてさまざまなフィールドをトランスし活躍する人材の輩出、そのための持続可能な環境作りです。それが世界中で多様化と同時に生まれている「分断」に対抗していくものになると信じています。

2021年、未来に向けバージョンアップした舞台芸術のファームを、どうぞよろしくお願いいたします。

Directors

多田淳之介(東京芸術祭ファームディレクター)

プロフィールはTOKYO FESTIVAL PROGRAMページに掲載

長島確(東京芸術祭ファーム共同ディレクター)

プロフィールはTOKYO FESTIVAL PROGRAMページに掲載

Photo:Ralph Lumbres, Kazuyuki Matsumoto, Wataru Suzuki