東京芸術祭とは

東京の多彩で奥深い芸術文化を通して世界とつながることを目指し、毎年秋に東京・池袋エリアを中心に開催している都市型総合芸術祭です。東京の芸術文化の魅力を分かり易く見せると同時に東京における芸術文化の創造力を高めることを目指しています。中長期的には社会課題の解決や人づくり、都市づくり、そしてグローバル化への対応を視野にいれて取り組んでいます。

プランニングチーム

東京芸術祭は 2018 年より、宮城聰総合ディレクターと各事業のディレクター7人が協働する「プランニングチーム」によって展開されています。

【写真】©Ryota ATARASHI

宮城聰(総合ディレクター)

演出家。SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督。東京芸術祭総合ディレクター。東京大学で小田島雄志・渡辺守章・日高八郎各師から演劇論を学び、1990年ク・ナウカ旗揚げ。国際的な公演活動を展開し、同時代的テキスト解釈とアジア演劇の身体技法や様式性を融合させた演出で国内外から高い評価を得る。2007年4月SPAC芸術総監督に就任。自作の上演と並行して世界各地から現代社会を鋭く切り取った作品を次々と招聘、またアウトリーチにも力を注ぎ「世界を見る窓」としての劇場運営をおこなっている。2017年『アンティゴネ』をフランス・アヴィニョン演劇祭のオープニング作品として法王庁中庭で上演、アジアの演劇がオープニングに選ばれたのは同演劇祭史上初めてのことであり、その作品世界は大きな反響を呼んだ。他の代表作に『王女メデイア』『マハーバーラタ』『ペール・ギュント』など。2006〜2017年APAFアジア舞台芸術祭(現東京芸術祭ファーム)プロデューサー。2019年東アジア文化都市2019豊島舞台芸術部門総合ディレクター。2004年第3回朝日舞台芸術賞受賞。2005年第2回アサヒビール芸術賞受賞。2018年平成29年度第68回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2019年4月フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。

長島確(副総合ディレクター/ファーム共同ディレクター)

ドラマトゥルク。立教大学文学部フランス文学科卒。大学院在学中、ベケットの後期散文作品を研究・翻訳するかたわら、字幕オペレーター、上演台本の翻訳者として演劇に関わる。その後、日本におけるドラマトゥルクの草分けとして、さまざまな演出家や振付家の作品に参加。近年はアートプロジェクトにも積極的に関わる。参加した主な劇場作品に『アトミック・サバイバー』(阿部初美演出)、『4.48 サイコシス』(飴屋法水演出)、『フィガロの結婚』(菅尾友演出)、『効率学のススメ』(ジョン・マグラー演出)、『DOUBLE TOMORROW』(ファビアン・プリオヴィル演出)ほか。主な劇場外での作品・プロジェクトに「アトレウス家」シリーズ、『長島確のつくりかた研究所』(ともに東京アートポイント計画)、「ザ・ワールド」(大橋可也&ダンサーズ)、『←(やじるし)』(さいたまトリエンナーレ 2016、さいたま国際芸術祭2020)、『半七半八』(中野成樹+フランケンズ)、『まちと劇場の技技(わざわざ)交換所』(穂の国とよはし芸術劇場PLAT)など。訳書に『新訳ベケット戯曲全集』(監修・共訳)ほか。フェスティバル/トーキョー18〜20ディレクター。東京藝術大学音楽環境創造科特任教授。

以下共同ディレクターは五十音順

河合千佳(共同ディレクター)

武蔵野美術大学卒。劇団制作として、新作公演、国内ツアー、海外共同製作を担当。企画製作会社勤務、フリーランスを経て、2007 年、NPO 法人アートネットワーク・ジャパン(ANJ)入社、川崎市アートセンター準備室に配属。「芸術を創造し、発信する劇場」のコンセプトのもと、新作クリエーション、海外招聘、若手アーティスト支援プログラムの設計を担当。また同時に、開館から 5 年間にわたり、劇場の制度設計や管理運営業務にも携わる。2012 年、フェスティバル / トーキョー実行委員会事務局に配属。日本を含むアジアの若手アーティストを対象とした公募プログラムや、海外共同製作作品を担当。また公演制作に加え、事務局運営担当として、 行政および協力企業とのパートナーシップ構築、ファンドレイズ業務にも従事。2015 年度より副ディレクター。2018 年度より共同ディレクター。日本大学芸術学部演劇学科非常勤講師(2017 年~)。

Photo by 平岩享

多田淳之介(共同ディレクター/ファームディレクター)

1976 年生まれ。演出家。東京デスロック主宰。古典から現代戯曲、ダンス、パフォーマンス作品まで現代社会の当事者性をフォーカスしアクチュアルに作品を立ち上げる。子どもや演劇を専門としない人とのワークショップや創作、韓国、東南アジアとの海外コラボレーションなど、演劇の協働力を基にボーダーレスに活動する。2010年より富士見市民文化会館キラリふじみ芸術監督に公立劇場演劇部門の芸術監督として国内歴代最年少で就任、2019年3月まで3期9年務める。2014年「가모메 カルメギ」が韓国の第50回東亜演劇賞演出賞を外国人として初受賞。2019年東アジア文化都市2019豊島舞台芸術部門事業ディレクター。青年団演出部。四国学院大学、女子美術大学非常勤講師。

内藤美奈子(共同ディレクター)

プロデューサー。東京大学文学部卒業。1985 年よりパルコ劇場にて、1998 年よりホリプロ・ファクトリー部にて、2010 年より東京芸術劇場にて、演劇・ダンス・ミュージカル・国際共同制作等の企画制作、海外公演の招聘などに従事。手がけた主な作品に、「THE BEE English Version」「One Green Bottle」(野田秀樹作・演出、国際キャスト)世界ツアー、「トロイアの女たち」(蜷川幸雄演出/東京芸術劇場・テルアビブ カメリ劇場共同制作)、「おのれナポレオン」(三谷幸喜作・演出)、「リチャード三世」( シルヴィウ・プルカレーテ演出 )、「ラヴ・レターズ」(青井陽治演出)、ミュージカル「ファンタスティックス」(宮本亜門演出)、「タデウシュ・カントール&Cricot2 “くたばれ芸術家 ”“ 私は二度と戻らない ”」・ブロードウェイ・ミュージカル「CHICAGO」・ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーなどの来日公演。

酒井快(豊島区事業ディレクター)

公益財団法人としま未来文化財団 企画制作部 事業企画第1課 事業企画グループ主任。豊島区出身。日本大学芸術学部演劇学科卒業。2013年より公益財団法人としま未来文化財団所属。芸術文化による地域活性事業等に取り組み、2018年より現グループ所属。東京芸術祭の内、豊島区によるプログラム「としま能の会」(1988年の第1回開催から区の古典芸能鑑賞・普及事業として展開され、今年で34回を迎える)制作担当。

師岡斐子(豊島区事業ディレクター)

公益財団法人としま未来文化財団 企画制作部 事業企画第2課 企画運営グループ主任。埼玉県飯能市出身。豊島区在住。埼玉県立芸術総合高等学校舞台芸術科卒業。日本大学芸術学部演劇学科卒業。卒業時に卒業制作の成果として川野希典賞受賞。卒業後、日本大学芸術学部演劇学科研究室に助手として入職。学生時代を含め演劇教育機関にて10年間過ごす。任期満了後、民間の指定管理者にて勤務、フリーランスなどを経て、東京芸術劇場 研修生。2015年にとしま未来文化財団入職。これまでにアーツカウンシル東京 調査員(舞踊・伝統芸能分野)、東京芸術祭実行委員会事務局員(2019~2020年度)など。

横山義志(リサーチディレクター)

1977年千葉市生まれ。中学・高校・大学と東京に通学。2000年に渡仏し、2008年にパリ第10大学演劇科で博士号を取得。専門は西洋演技理論史。2007年から SPAC-静岡県舞台芸術センター制作部、2009年から同文芸部に勤務。主に海外招聘プログラムを担当し、二十数カ国を視察。2014年からアジア・プロデューサーズ・プラットフォーム(APP)メンバー。2016年、アジア・センター・フェローシップにより東南アジア三カ国視察ののち、アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)グランティーとしてニューヨークに滞在し、アジアの同時代的舞台芸術について考える。学習院大学非常勤講師。論文に「アリストテレスの演技論 非音楽劇の理論的起源」、翻訳にジョエル・ポムラ『時の商人』など。舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)理事、政策提言調査室担当。

東京芸術祭実行委員会

[顧問]
野村萬:(公社)日本芸能実演家団体協議会会長、能楽師
高野之夫:豊島区長
福地茂雄:(公財)新国立劇場運営財団 顧問、(公社)企業メセナ協議会 顧問、アサヒグループホールディングス株式会社 社友


[委員長]
近藤誠一:元文化庁長官

[副委員長]
三好勝則:(公財)東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京機構長
小池章一:豊島区文化商工部長

[委員]
尾﨑元規:(公社)企業メセナ協議会 理事長
荻田伍:東京芸術劇場 館長
小澤弘一:(公財)としま未来文化財団 事務局長
熊倉純子:東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科 教授
永井多恵子:(公社)国際演劇協会 会長
中田雅史:アサヒグループホールディングス株式会社 日本統括本部 事業企画部 理事
七海友信:日本放送協会制作局<第5制作ユニット>音楽・芸能チーフディレクター
蜂谷典子:東京都生活文化局文化振興部長
渡邊裕之:東京商工会議所豊島支部 会長

[監事]
山内真理:公認会計士山内真理事務所

東京芸術祭実行委員会事務局

[事務局長]
高萩宏

[事務局次長]
小澤弘一
樋口桂
小倉桂

[事務局次長代理]
髙橋孝志

[アソシエイト・ディレクター]
根本晴美

[事務局長補佐]
杉谷正則
立石和浩

[シニアコーディネーター]
ヲザキ浩実

[庶務担当]
村岡宏太

[管理]
室内直美
葦原円花、中山恭一(NPO法人アートネットワーク・ジャパン)

[経理]
谷田信生、石鍋由紀子(アスタービジョン株式会社)

[事務担当(劇場調整)]
半澤裕彦

[渉外]
米原晶子(NPO法人アートネットワーク・ジャパン)

[広報]
小倉明紀子、岡野乃里子、名取萌音、植田あす美(NPO法人アートネットワーク・ジャパン)
冠那菜奈
小仲やすえ(株式会社precog)
船寄洋之

[SNS運営]
渥美資史、野田千尋、佐野圭介、中坂優一(ツナガル株式会社)

[票券担当]
宍戸円
武井和美(NPO法人アートネットワーク・ジャパン)

[APAF事務担当]
石戸谷聡子

[豊島区事務調整担当]
栁下弥

[としま国際アート・カルチャー都市発信プログラム事業担当]
小笠原愛
山田望

[芸劇オータムセレクション事務担当]
吉田直美

[アートディレクション]
村上雅士(emuni)

[ウェブサイト設計・デザイン]
北尾一真、伊藤友美、伊藤澪奈子(株式会社ロフトワーク)
田中隼人
K28

[翻訳]
オフィス宮崎
Art Translators Collective

[法務アドバイザー]
福井健策、北澤尚登、岡本健太郎(骨董通り法律事務所)