FARM PROGRAM
Tokyo Festival Farm ラボ(研究開発)
The City & The City: Mapping from Home
パートナー:BIPAM(バンコク国際舞台芸術ミーティング)
「ステイホーム」から発見する、都市とわたしのアイデンティティ
東南アジアにおける舞台芸術のプラットフォーム、バンコク国際舞台芸術ミーティング(BIPAM)と東京芸術祭が共同で取り組むオンラインプロジェクト。東京とバンコク、双方で公募された参加者がそれぞれのリサーチを交換しながら、都市を再発見し、今後のアウトプットの萌芽とする。今回のテーマは「Mapping from Home」。自分の住む家の中から出発し、通りへ、地域へ、都市へと視野を広げていく中で、個人のアイデンティティがどのように地理的、社会的文脈と連なっているかを探り出す。なお、そのプロセスや成果は、ギャラリーで一般公開もされる。
スケジュール
7月8日(木)〜 9月23日(木・祝)
最終成果プレゼンテーション
9月17日 (⾦) 〜 9月20日(⽉・祝)|ターナーギャラリー(9月19日日曜休館)、一部オンライン予定
https://tokyo-festival.jp/2021/program/tctc
参加メンバー
アチッタポン・ピア―ンスックプラサート(ニックネーム:フィーム)
1995年生まれ。ノンタブリー県在住。映画館から展覧会まで幅広いスペースとジャンルで活動する映像作家。デビュー作短篇映画「Fall in Love」は、スペイン国際映画祭「The 28th Girona Film Festival」と、実験映画祭「BIDEODROMO 2016、FESTIVAL DE CINE Y VÍDEO EXPERIMENTAL」に出品された。短篇映画「The Scar of River」は、2018年にタイ映画祭「22th Thai Short Film & Video Festival」コンペティション部門にノミネートされた。長編初監督作「The Lady’s Tale」は、タイ国内の単館系映画館と、コロンビアにおける国際映画祭「BOGOTÁ EXPERIMENTAL FILM FESTIVAL 2020」に上映された。
ラナ ・トラン
1989年トロント生まれ。2011年より東京を拠点に活動中。文部科学省奨学金を受けて、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科博士課程に在籍中。アーツ千代田 3331にて町内の展覧会や国際交流プログラムの開発を経て、2019 年、トロント大学ミュージアム学修士号を取得。現在、日本の地域型アートプロジェクトにおいては、街に内包される歴史や記憶をどのように引き出してアーカイブ化し、表現・発信するか、そのプロセスと社会的な意義の特徴を調査している。また、家族の複数の世代にわたる移住した経験からは、移住してきた場所との関係性をどのように調整するかを尋ねている。その課題を、養子犬のペッパーちゃんと一緒に取り組もうとしている。
リリー・シュウ (LILY SHU)
中国黒龍江省ハルビン市に生まれ、幼い頃から文学と音楽に親しみました。
日本とイギリスで歴史と哲学を研究した後、詩的空間に広がるイメージを視覚表現に求め、映像と写真作品の制作発表を始めました。その作品には、可視と不可視の政治性に対する批評、写真が持つ独特な時間性と物質性に対する探究が見られます。閉鎖的であった中国の文化環境が飛躍的に発展していく様子を目撃しながら育ったLILY SHUは、監視的・検閲的な政治的社会環境、そのなかに作られた身体性と行為、個人の在り方、各々の存在の関わり方、その先にある主体性と空間の問題について関心を持ち、制作のテーマとして扱っています。
ピッチャーパー・ワンプラサートクン(ニックネーム:ナムウン)
1999年バンコク生まれ。チュラロンコン大学マスコミュニケーション学部(広告学専攻・心理学副専攻)卒業。小さい頃から国内外絵画コンクールのためにアート作品を作ってきたが、回を重ねるごとに得られたスキルや考えを捨て、自分なりにアートを創るように力を入れている。19歳の時に、バンコク・アート・ビエンナーレ2018にて「Abramović Method exhibition」 のファシリテーターに選ばれ、はじめてパフォーマンスアートの世界に出会えた。2020年から、「権力(Power Dynamics)」など、政治的なテーマを中心にパフォーマンスアート制作。現在、グラフィックデザイナー兼ブックカバーデザイナーとして活動しながら、市民活動団体「Spring Movement」にも所属。
迫 竜樹
1994年広島県広島市生まれ。疑問、習慣、備忘録、誤読、などを主題とし、自身を取り巻く環境の多視点的な観察を通じて、常に揺らぎ続ける意味や存在を立体、映像、絵画、アニメーション、などの媒体で横断的に制作活動を行っている。また共同体「ぼくらとみんなは生きている」ではYouTuberとして持続可能性や、なぜ制作を続けるのかなどの根源的な問いかけをYouTubeを通じて日々更新している。2020年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻彫刻コース修了。近年の活動に、「コーヒー飲みに行こうや」(2019) 、「MATSUDO “QOL” AWARD」(2020)、「ぼくらとみんなは生きている10~豚の旅ともいいきれない~」(2020)などがある。
ティップスダー・ライマトゥラポン(ニックネーム:フーリー)
1996年生まれ。サムットプラカーン県サムローン市在住。シラパコーン大学デコラティブアート学部ビジュアルコミュニケーションデザイン学科卒業。グラフィックデザインをするかたわら、日常生活の中で気づいたことを、グラフィックやコンピュータープログラム、写真、描きや随筆といった様々な媒体で実験的にビジュアル化している。
パートナー
BIPAM (バンコク国際舞台芸術ミーティング)
タイ・バンコクで開催されている、舞台芸術の創造にかかわる人々のためのグローバルなプラットフォーム。バンコクシアターネットワーク(BTN )、タイ国際批評家センター(IATC )、タイ高等教育舞台芸術連盟(PATH )の連携により、2017 年から毎年秋に開催。今回の交流プログラムでは、アーティスティック・ディレクターで、俳優、演出家、プロデューサーとしても活動するササピン・シリワーニットが、バンコク側のキュレーションを担当。
https://www.bipam.org/
【スタッフ】
ディレクター/メンター:長島 確(東京芸術祭)、ササピン・シリワーニット(BIPAM、ニックネーム:プーペ)
参加メンバー:アチッタポン・ピア―ンスックプラサート(ニックネーム:フィーム)、ラナ ・トラン、リリー・シュウ(LILY SHU)、ピッチャーパー・ワンプラサートクン(ニックネーム:ナムウン)、迫 竜樹、ティップスダー・ライマトゥラポン(ニックネーム:フーリー)
コーディネーター(バンコク):シリー・リュウパイブーン(ニックネーム:ワン)、ワリッサラー・ボーカード(ニックネーム:ジャー)
コーディネーター(バンコク)/通訳:ピヤワン・サップサムルアム(ニックネーム:ニン)
コーディネーター(東京):宮武亜季、宮内芽依、鈴木千尋(東京芸術祭)
宣伝美術:ルアンリット・サンティスック(DuckUnit)
パートナー:BIPAM(バンコク国際舞台芸術ミーティング)
主催:東京芸術祭実行委員会〔豊島区、公益財団法人としま未来文化財団、公益財団法人東京都歴史文化財団(東京芸術劇場・アーツカウンシル東京)〕
助成:令和3年度 文化庁 国際文化芸術発信拠点形成事業