Tokyo Festival Program

東京芸術祭ファーム Asian Performing Arts Camp レクチャー
「ALSO SPACE, ALSO ART ― パンデミック下におけるアートのあり方とは?」

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終了

日程:10月12日(火)15:30〜17:00

言語:英語(日英通訳あり)

講師:レオンハルト・バルトロメウス(山口情報芸術センター [YCAM] キュレーター)

トランスフィールドに活躍するゲストを招いた特別公開レクチャー

アジア各地の35歳以下の舞台芸術の作り手達が参加する「Asian Performing Arts Camp」では、プログラム内で実施するレクチャーの一部を一般公開します。ジャカルタ(インドネシア)のアート・コレクティブ ruangrupaの元メンバーであり、現在は山口情報芸術センター [YCAM] のキュレーターを務めるレオンハルト・バルトロメウス氏をお招きし、パンデミック下における芸術活動について考えます。

講師からのコメント

芸術や芸術家は、今日でも価値のある存在なのだろうか?

コロナウィルスに関する第一報が発表されてから2年の間に、生活面の様々なことが徐々に変化していった。芸術への取り組み方も様変わりし、美術展はバーチャルギャラリーで開催されるようになり、パフォーマンスはストリーミング配信されるようになり、また議論の場もオンラインミーティングの画面上に追いやられている。

そうした試み自体には何ら問題はない。実際、テクノロジーを活用すれば、実験や芸術創作システムの規模拡大を後押しする起爆剤となるかもしれない。だが、不運なことに、これら全ての変化が突然起きたため、それらに最善の形で適応する時間的余裕がない。

我々が最も取り戻したいものの一つが、実空間における対面コミュニケーションの機会である。以前は、あちこちを移動してコラボレーションを行うのが常だったが、今は、1か所に留まり、現在の生活環境と折り合いをつけながら活動することを真剣に検討せざるを得ない。結局のところ、このような困難な状況下でも芸術創作について語ることに意味があるのだろうか? 芸術や芸術家は、今日でも価値のある存在なのだろうか?

この質問(および困惑)の枠内で、パンデミック下の芸術活動に関する話題をいくつか紹介しようと思う。議論に値するポイントをいくつか挙げると、スペースの共用、リソースの共用、また、どうすれば安全なエリアの外で「パフォーマンス」できるか、といった点がある。もう一つ非常に重要な点は、芸術活動のプロセスを、クリエイティブワーカーたちが多くの人々と共有できるような体験へと回復させる取り組みについて検討することである。

※本レクチャーのタイトルは、Reinaart Vanhoe (レイナート・ヴァンホー)著の『Also-Space: From Hot to Something Else』という本から想を得た。

レオンハルト・バルトロメウス

日程

10月12日(火)15:30〜17:00
※終了時間は前後する可能性がございます。

チケット

無料(予約不要)
ご視聴はこちらから(ウェビナー登録画面に遷移します)
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_byejye4iRQ-HiilTBYJPCw

ご視聴にあたって

・ビデオ会議ツールZoomを使用いたします。下記リンクから視聴環境をご確認ください。Zoomの利用は、iPadやiPhone、Androidなどのスマートフォンからも可能です。
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・本イベントの録画・録音・キャプチャ等は固く禁止いたします。

プロフィール

Photo: Sancoyo Purnomo

レオンハルト・バルトロメウス

1987年生まれ。山口情報芸術センター [YCAM] キュレーター。ジャカルタ芸術大学を卒業後、2012年にruangrupa(後のGudskul Ekosistem)に参加。近年、彼のキュレーション・プロジェクトは、オープン・エデュケーションとコラボレーション・プロジェクトに焦点を当てている。2017年、ジャカルタ、スマラン、スラバヤの数人のキュレーターと共に、KKK(Kolektif Kurator Kampung)というキュレーション集団を結成。現在も海外でのインディペンデント・リサーチやコラボレーション・プロジェクトを情熱的に行う。山口県在住。

スタッフ

Asian Performing Arts Camp ファシリテーター:JK アニコチェ、山口惠子

アートトランスレーター:山田カイル
アートトランスレーターアシスタント:神沢希洋、北川光恵
オンラインテクニカルディレクター:岡本彰生
制作:寺田凜、江口正登

コミュニケーションデザインチーム
Art Translators Collective
チーフ:田村かのこ
メンバー:山田カイル、春川ゆうき、森本優芽、水野響、樅山智子

APAF制作オフィス:植松侑子、谷陽歩、水戸亜祐美、古川真央、寺田凜、前原拓也、江口正登(合同会社syuz’gen)

APAF事務担当:石戸谷聡子(東京芸術祭)

主催:東京芸術祭実行委員会〔豊島区、公益財団法人としま未来文化財団、公益財団法人東京都歴史文化財団(東京芸術劇場・アーツカウンシル東京)〕
助成:令和3年度文化庁国際文化芸術発信拠点形成事業
   国際交流基金アジアセンター アジア・市民交流助成

問い合わせ

東京芸術祭実行委員会事務局
050-1746-0996 (平日10時〜18時)