PROGRAM
Tokyo Festival Program
【シリーズ・持続可能な舞台芸術の環境をつくる】
東京芸術祭2021 シンポジウム
「ライブでしか伝わらないものとは何か? 〜教育、育児、ダンスの現場から〜」
佐藤 学(学校教育学)、開 一夫(赤ちゃん学)、北村明子(振付家、ダンサー)
司会:
横山義志、多田淳之介
「生」で出会えないと、何が失われるのか?
コロナ禍により一気に身近になった舞台芸術のオンライン配信。デジタル化による収益力強化の研究があらゆる業界で進行している。だがこの経済構造では、「生」でしか伝えられないことについての知見はなかなか出てこない。教育や育児のデジタル化の功罪を最前線で見つめる研究者、そして身体と身体のあいだで生じる出来事を世界各地で体感してきたアーティストの意見交換を通じて、「生」で出会うことの意味を再発見していく。
アクセシビリティ
日本語/英語字幕付
視聴方法
無料/予約不要
プロフィール
佐藤学
1951年生まれ。東京大学名誉教授。教育学博士(東京大学)。三重大学教育学部助教授、東京大学教育学部助教授、東京大学大学院教育学研究科教授、学習院大学文学部教授を経て2021年より現職。全米教育アカデミー会員。日本学術会議第一部(人文社会科学)元部長。日本教育学会元会長。アメリカ教育学会名誉会員。アジア出版大賞次賞(2012年)。明遠教育賞(2019年中国)。主要な著書が、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、インドネシア語、ベトナム語、タイ語に翻訳されて出版されている。
開一夫
1963年富山県生まれ。慶應義塾大学大学院理工学研究科計算機科学専攻博士課程修了。博士(工学)。(旧)通産省電子技術総合研究所主任研究員を経て、2000年より東京大学に勤務。乳幼児の心理や行動、脳の発達過程について科学的にアプローチに基づく「赤ちゃん学」を研究。大学一年生には「情報」を、学部・大学院では発達科学を教えている。教育番組の制作協力、子育て応援ソフトの共同開発、「あかちゃん学絵本」の監修など多方面で活動。著書に、「赤ちゃんの不思議」、「日曜ピアジェ:赤ちゃん学のすすめ」(以上、岩波書店)、「ソーシャルブレイン:自己と他者を区別する脳」(東大出版)、など多数。絵本の監修として、「もいもい」、「モイモイとキーリー」、「うるしー」。乳幼児向けTV番組の監修として「シナぷしゅ」。
北村明子
ダンサー・振付家、信州大学人文学部教授。1995年文化庁派遣在外研修員としてベルリンに留学。1994年ダンスカンパニー レニ・バッソを設立。2010年より、東南〜南アジア各地域のフィールドリサーチから舞台創作を展開する、国際協働制作プロジェクトを開始。2020年からはアイルランド~中央アジア~日本を越境する < Echoes of Calling project > を始動。第13回日本ダンスフォーラム大賞受賞、ACC個人フェローシップグランティ(2015)、令和2~3年度文化庁文化交流使(2020)。http://akikokitamura.com
スタッフ
企画:横山義志(東京芸術祭 リサーチディレクター)
ビジュアルデザイン:内田圭
制作:江口正登、植松侑子(合同会社syuz'gen)
ディレクション:長島確(東京芸術祭 副総合ディレクター)、多田淳之介(東京芸術祭 共同ディレクター)
日本語字幕:大澤和子(日本映像翻訳アカデミー)
主催:東京芸術祭実行委員会〔豊島区、公益財団法人としま未来文化財団、公益財団法人東京都歴史文化財団(東京芸術劇場・アーツカウンシル東京)〕
令和3年度文化庁国際文化芸術発信拠点形成事業
問い合わせ
東京芸術祭実行委員会事務局
050-1746-0996(平日10時〜18時)