【シリーズ・持続可能な舞台芸術の環境をつくる】
東京芸術祭2020「どうやって出会う!」
トーク#1
『2030年以降、東京だからこそ可能な場とは?』
トーク#1 』オンライン公演配信中です。こちらからご覧ください。
2030年以降の「東京」の行方を、オルタナティブな場から想像する。
新型コロナウイルス感染症の影響で急速にリモートワークが進み、オフィスでなくとも、東京でなくとも仕事ができる環境が広まりました。今後、よりよい環境を求めて地方へのUターン、Iターンが増加し、東京から人口や文化の流出が起こることが予想されます。文化や経済の中心という役割から抜け出た後、東京にはどんな場があるのでしょうか。東京でインディペンデントに場を作っている方々をお呼びし、10年以上先を見据えて東京をどういう環境にしていきたいのか、東京芸術祭プランニングチームメンバーと話し合っていただきます。
日程
登壇者
池田佳穂、齋藤恵汰、多田淳之介、長島確、渡邉梨恵子
司会
朴建雄
登壇者プロフィール
池田佳穂(いけだ かほ)
1992年生まれ。広告代理店、アートセンター、インディペンデント・キュレーターのアシスタント、フリーランスを経て、2020年春より都内の私立美術館でキュラトリアル・アシスタントとして働く。
2016年からアジア、特にインドネシアのDIY・オルタナティブシーンのリサーチを続け、現地の作家やコレクティブと、レジデンスプログラムや展覧会など共同企画を実施。
2017~2020年春、主に高円寺、時々アジア諸国で「池田BAR」を不定期に開く。国内外のアーティスト、ミュージシャン、演出家、アクティビスト、友人を共同店長として声をかけ、様々なテーマ・形式でバーを開催。高円寺開催時は、地元の常連客と共同店長の知り合いが混じり、パブリックとプライベートの中間のような場となる。
齋藤恵汰(さいとう けいた)
1987年東京生まれ。2008年、アートプロジェクト『渋家』を創設。2009-2011年、東京文化発信プロジェクト室と劇作家・岸井大輔の共催による『東京の条件』にて戯曲集を編集。2013年、NHK Eテレ『ニッポンのジレンマ、新TOKYO論』にて登壇。2014-2015年、森下スタジオおよび吉祥寺シアターにて演出家・篠田千明の主催による上演作品『機劇』『非劇』の作家を務める。2015-2018年、20代~30代の批評家・研究者・作家たちによって作られた、不定期刊行の批評誌『アーギュメンツ』創刊。2016年『私戦と風景』原爆の図 丸木美術館(埼玉)2017年『自営と共在』BARRAK大道(沖縄)2019年『構造と表面』駒込倉庫(東京)にて展覧会のキュレーションを行った。現在は上演・キュレーションに加え映画製作のためのプロダクションを運営。脚本・小説・SNSなど各種テキストの執筆・編集を行う。
多田淳之介(ただ じゅんのすけ)
1976 年生まれ。演出家。東京デスロック主宰。古典から現代戯曲、ダンス、パフォーマンス作品まで現代社会の当事者性をフォーカスしアクチュアルに作品を立ち上げる。子どもや演劇を専門としない人とのワークショップや創作、韓国、東南アジアとの海外コラボレーションなど、演劇の協働力を基にボーダーレスに活動する。2010年より富士見市民文化会館キラリふじみ芸術監督に公立劇場演劇部門の芸術監督として国内歴代最年少で就任、2019年3月まで3期9年務める。2014年「가모메 カルメギ」が韓国の第50回東亜演劇賞演出賞を外国人として初受賞。2019年東アジア文化都市2019豊島舞台芸術部門事業ディレクター。青年団演出部。四国学院大学、女子美術大学非常勤講師。
長島確(ながしま かく)
1969年東京生まれ。立教大学文学部フランス文学科卒。大学院在学中、ベケットの後期散文作品を研究・翻訳するかたわら、字幕オペレーター、上演台本の翻訳者として演劇に関わる。その後、日本におけるドラマトゥルクの草分けとして、さまざまな演出家や振付家の作品に参加。近年はアートプロジェクトにも積極的に関わる。参加した主な劇場作品に『アトミック・サバイバー』(阿部初美演出、TIF2007)、『4.48 サイコシス』(飴屋法水演出、F/T09 秋)、『フィガロの結婚』(菅尾友演出、日生オペラ 2012)、『効率学のススメ』(新国立劇場、ジョン・マグラー演出)、『DOUBLE TOMORROW』(ファビアン・プリオヴィル演出、演劇集団円)ほか。主な劇場外での作品・プロジェクトに「アトレウス家」シリーズ、『長島確のつくりかた研究所』(ともに東京アートポイント計画)、「ザ・ワールド」(大橋可也&ダンサーズ)、『←(やじるし)』(さいたまトリエンナーレ 2016、さいたま国際芸術祭2020)、『まちと劇場の技技(わざわざ)交換所』(穂の国とよはし芸術劇場PLAT)など。東京藝術大学音楽環境創造科講師。
渡邉梨惠子(わたなべ りえこ)
2008年日本大学理工学部建築学科卒業。2010年より一般社団法人谷中のおかっての代表を務める。台東区谷中を中心に学生や社会人メンバーと協働しアートプロジェクトを展開。
東京アートポイント計画事業(東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京)の一環として《ぐるぐるヤ→ミ→プロジェクト》(2010-2013年)を実施。
現在は、こども創作教室「ぐるぐるミックス」(2011-現在)や、Art Support Tohoku-Tokyo(東京都による芸術文化を活用した被災地支援事業/ASTT)における岩手県釜石市における「ぐるぐるミックスin釜石」などの運営に携わっている。
朴建雄(ぱく けんゆう)
1991年生まれ。大阪大学大学院言語文化研究科博士前期課程修了。 舞台芸術の企画制作・創作過程・観客受容が必然的に孕む様々なあわいの活性化と、 空間・身体表現の言語化に関心を持ち、主にドラマトゥルクとして様々な舞台芸術の製作に関わる。多様性を攪拌する場として演劇/劇場を再考している。 建物ではない劇場、演者と観客の境界が揺らぐ演劇を現在模索中。 こまばアゴラ演出家コンクール2018実行委員会事務局長。 ふじのくに⇄せかい演劇祭2018劇評コンクール最優秀賞受賞。
チケット
無料
スタッフ
企画・制作:神戸みなみ、朴建雄、半澤裕彦
宣伝美術:内田圭
配信・撮影:高畑 陸(CHARA DE / シル)、井上 亮二(CHARA DE)
グラフィックレコーディング:カタギリショウタ
ディレクション:多田淳之介(APAFディレクター)、長島確(フェスティバル/トーキョーディレクター)、横山義志(東京芸術祭国際事業ディレクター)
主催
東京芸術祭実行委員会 [豊島区、公益財団法人としま未来文化財団、フェスティバル/トーキョー実行委員会、公益財団法人東京都歴史文化財団(東京芸術劇場・アーツカウンシル東京)]