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2025年度より 東京芸術祭 アーティスティックディレクターに 岡田利規氏の就任が決定!
東京芸術祭実行委員会は、2025年度からの東京芸術祭アーティスティックディレクターに、岡田利規氏(演劇作家、小説家、チェルフィッチュ主宰)の就任が決定したことを発表します。
東京芸術祭は東京の多彩で奥深い芸術文化を通して世界とつながることを目指した都市型の総合芸術祭で、2016年から豊島区池袋エリアを中心に開催、本年9月の『東京芸術祭 2024』で第9回目となります。
これまで2018年~2023年の6年にわたり、国際的な公演活動を展開する宮城聰氏が東京芸術祭の総合ディレクターを務めてきました。2025年度からは、独特な言葉と身体の関係性による方法論や現代社会への眼差しが高く評価され国内外で注目を集めている岡田アーティスティックディレクターのもと、新たなコンセプトを打ち出していく予定です。
なお、岡田氏は2026年4月1日付で東京芸術劇場新芸術監督(舞台芸術部門)に就任することが決定しています。
岡田利規氏|ステートメント
国際的な舞台芸術祭、という特別なハレのムードのフレームに、さまざまな地域・美学に根付く演目たちアーティストたちを招き入れる。現代の東京に特有のリアリティから生み出されたものも。その外で生み出されたゆえの新鮮さ・異質さで東京を知的感覚的に刺激する力を漲らせたものも。
身近に潜む見慣れなさに出会わせてくれるスコープ。異文化のユーモア。共有され可視化されるのを待ってるナラティヴ。これまでかたちにされたことのないものがかたちにされたもの——東京芸術祭の会期を、それらが交錯するひとときとしたい。東京という巨大都市の内部/周囲に横たわる無数の文脈たちとの共振が起こるのを希って、世界の・未来の文脈たちとの呼応を希って、そして〈分断〉という、現代のわたしたちの前にたちはだかる超難問をほんのわずかにでも解きほぐせることを希って、わたしはアーティスティックディレクターとしてスタッフ、アーティスト、観客とともに、東京芸術祭という名の、文脈たちの宴をつくりあげたい。
岡田利規(おかだ・としき)
演劇作家、小説家、演劇カンパニー「チェルフィッチュ」主宰。
その手法における言葉と身体の独特な関係が注目される。2007年『三月の5日間』でブリュッセルの国際舞台芸術祭、クンステン・フェスティバル・デザールに参加。この初の海外公演以降、国内のみならず、アジア・欧州・北米・南米あわせて90都市以上で作品を上演し続けている。
2016年からはドイツの公立劇場レパートリー作品の作・演出も継続的に務める。2020年『掃除機』(ミュンヘン・カンマーシュピーレ)および2022年『ドーナ(ッ)ツ』(ハンブルク、タリア劇場)でベルリン演劇祭(ドイツ語圏演劇の年間における“注目すべき10作”)に選出。
タイの現代小説をタイの俳優たちと舞台化した『プラータナー:憑依のポートレート』で第27回読売演劇大賞・選考委員特別賞を受賞。能のナラティヴの構造を用いた『未練の幽霊と怪物挫波/敦賀』(KAAT神奈川芸術劇場)で第72回読売文学賞・戯曲・シナリオ賞及び第25回鶴屋南北賞受賞。2021年には『夕鶴』(全国共同制作オペラ)で歌劇の演出を手がけた。
小説家としては、2007年に『わたしたちに許された特別な時間の終わり』(新潮社)を刊行。第2回大江健三郎賞受賞。2022年に『ブロッコリーレボリューション』(新潮社)で第35回三島由紀夫賞および第64回熊日文学賞を受賞。
■東京芸術祭とは
東京の多彩で奥深い芸術文化を通して世界とつながることを目指し、毎年秋に東京・豊島区池袋エリアを中心に開催している都市型総合芸術祭です。東京の芸術文化の魅力を分かり易く見せると同時に東京における芸術文化の創造力を高めることを目指しています。中長期的には社会課題の解決や人づくり、都市づくり、そしてグローバル化への対応を視野にいれて取り組んでいます。
『東京芸術祭 2024』は、2024年9月開催。プログラム詳細は2024年6月に発表予定です。
主催:東京芸術祭実行委員会[公益財団法人東京都歴史文化財団(東京芸術劇場・アーツカウンシル東京)、東京都]
協賛:アサヒグループジャパン株式会社
●事業に関するお問い合わせ
東京芸術祭実行委員会事務局 TEL:050-1746-0996(平日10:00~18:00)
●東京芸術祭 広報に関するお問い合わせ/ディレクター就任に関するお問い合わせ
東京芸術祭実行委員会事務局広報 E-mail:press@tokyo-festival.jp TEL:050-1751-9480(平日10:00~18:00)