東京芸術祭ファームとは

東京芸術祭ファームは、東京芸術祭の人材育成と教育普及の枠組みです。アジアの若いアーティストの交流と成長のためのプラットフォームであったAPAF(Asian Performing Arts Farm)に、フェスティバル/トーキョー(F/T)の研究開発・教育普及事業が合流し2021年にスタートしました。
今年の東京芸術祭ファームは、研究開発を通じた人材育成のための「ラボ」と、教育普及のための「スクール」の2つのカテゴリーで様々なプログラムを実施します。「ラボ」では、他者と協働しながら地域や分野を超えた「トランスフィールド」を開拓し、今後ますます流動的になる様々なボーダーを自由に行き来して活躍する人材の育成を目指します。「スクール」では、大学生を中心とした若い観客を対象に、レクチャーの受講やトークイベントへの参加など、舞台観劇を通して、考え、交流する機会を提供します。

東京芸術祭ファーム ラボ ガイドライン

東京芸術祭ファーム ラボは、他者へのリスペクトを前提とし、様々な人が創造的な力を安心して発揮できるよう、このガイドラインに則って運営されます。

東京芸術祭ファーム2023 ラボ

※応募資格等の詳細は、必ず募集要項をご確認ください

Asian Performing Arts Camp

アジア各地で活動する舞台芸術の人材がそれぞれのテーマや問題意識を出発点に、リサーチやフィールドワーク、文化や国籍を超えたディスカッション、レクチャーやワークショップを通して共に思考を深め、今後の自身の活動やフィールドを耕すためのアートキャンプです。2023年度は、オンライン活動と約一週間の東京への滞在を組み合わせた「ハイブリッド型キャンプ」として実施します。最終日には一般公開のプレゼンテーションを行い、参加者が期間中に得たものをシェアし、観客やゲストフィードバッカーとも意見を交わすことで、アーティスト自身のステップアップを目指します。

募集内容:アジアを拠点に活動する35歳以下のアーティスト等(使用言語:英)
応募〆切:2023年6月20日(火) 16:00(日本標準時)
募集要項(PDF) 応募フォーム 応募にあたってのよくある質問(PDF)

制作アシスタント

今後、国際的なフィールドで活動していきたいと考えている日本国内の舞台制作者が、国際的なプロジェクトのマネジメント経験を積むプログラム。参加者は、東京芸術祭ファーム「Asian Performing Arts Camp」の制作チームとして、海外アーティストの招聘業務や様々なバックグラウンドをもつ作り手たちのディスカッションを通じた学びの現場で、制作補助業務を行います。

募集内容:日本国内を拠点に活動する18~35歳の舞台制作経験者(使用言語:日)
応募〆切:2023年6月16日(金)16:00(日本標準時)
募集要項(PDF) 応募フォーム 応募にあたってのよくある質問(PDF)

アートトランスレーターアシスタント

日本語⇔英語の通訳・翻訳業務を通じて、創作現場のコミュニケーションをサポートしながら、 実践に根ざしたノウハウを学ぶプログラム。コミュニケーションデザインチームのもと、アートトランスレーターアシスタントとして東京芸術祭ファーム 「Asian Performing Arts Camp」の現場で活動します。

募集内容:日英通訳ができる語学力がある18歳以上の方(使用言語:日英)
応募〆切:2023年6月20日(火) 16:00(日本標準時)
募集要項(PDF) 応募フォーム 応募にあたってのよくある質問(PDF)

ファーム編集室 アシスタントライター

舞台芸術をつくり、届けるプロセスに「書く」を通じて参加する、実践的プログラム。「Asian Performing Arts Camp」のプログラムに立ち合い、その記録としての記事執筆を担当します。

募集内容:ファーム編集室 アシスタントライターとして活動したい18~35歳の方(使用言語:日)
応募〆切:2023年6月20日(火) 16:00(日本標準時)
募集要項(PDF) 応募フォーム 応募にあたってのよくある質問(PDF)

ファーム ラボ ビジター【参加者募集中】

「ファーム ラボ ビジター」は、東京芸術祭ファーム ラボのプロセスを一部見学できるプログラムです。
このプログラムに登録した方は、アジア各地から参加者が集まる東京芸術祭ファーム ラボのビジターとして、活動の一部を見学することができます。

募集内容:文化芸術活動の実践に関わっている35歳以下の方もしくは、36歳以上だが文化芸術活動に関わって8年以内の方(使用言語:日)
応募〆切:2023年9月8日(金)16:00(日本標準時)
募集要項(PDF) 応募フォーム

コミュニケーションデザインについて

東京芸術祭ファームでは、国や文化等の異なるメンバーが集まる国際協働の現場において、その出自や立場に関わらず参加者全員が安心して創作に挑める環境を整えるため、企画の段階からコミュニケーションデザインチームがプログラム設計に関わっています。

2023年度コミュニケーションデザインチーム
Art Translators Collective
チーフ:田村かのこ
メンバー:山田カイル、水野響、春川ゆうき、森本優芽

取り組みの一部

東京芸術祭ファーム ラボ ガイドラインの導入、整備

差別やハラスメントなどの人権侵害の発生を防止するためのガイドラインを制定し、東京芸術祭ファーム ラボに関わるすべての人にその遵守をお願いしています。また、ガイドラインの内容は毎年見直し、より良いガイドラインの制定に努めています。

希望するジェンダー代名詞の確認、ジェンダーアイデンティティの尊重

ミスジェンダリング*を防ぐため、応募フォームには自分が使って欲しい代名詞(代名詞を希望しない場合には名前等)を記述式で書き込めるようにしています。創作期間中も、それぞれの代名詞を尊重するために、知識と意識の共有を徹底していきます。
*本人が自認するジェンダーと異なる取り扱いをする差別行為(例:見た目で性別を憶測して判断した人称代名詞や敬称を相手に用いる)

言語やコミュニケーションの多様性を尊重したアート・トランスレーション

アジアの国々からの参加者が集まる東京芸術祭ファーム内でのコミュニケーションには、共通語として「英語」が用いられますが、土地や文化により英語のあり方も多様です。コミュニケーションデザインチームは、それぞれの話す英語を尊重し、英語が流暢な人もそうでない人も対等に話せるような環境を設計し、言語の変換にとどまらない通訳・翻訳を行います。また、文化の違い等によりコミュニケーションの取り方も様々です。一つの文化マナー(たとえば日本の常識)に人々を従わせるのではなく、それぞれの持ち寄る観点からこの場に必要なコミュニケーションのあり方を探っていきます。

学習機会の提供

以上の取り組み等について、参加者が事前に必要な知識をつけるためのガイダンスやレクチャー、ワークショップを実施します。

スタッフ

Farm-Lab オフィス
合同会社syuz’gen
チーフマネージャー:植松侑子
制作:寺田凜、大川智史、染谷日向子、中原信貴
広報:ユカワユウコ
バックオフィス:河村美帆香、染谷日向子

コミュニケーションデザインチーム
Art Translators Collective
チーフ:田村かのこ
メンバー:山田カイル、水野響、春川ゆうき、森本優芽

東京芸術祭実行委員会
ファーム事務担当:浜田夏実、清水幸代

主催:東京芸術祭実行委員会〔公益財団法人東京都歴史文化財団(東京芸術劇場・アーツカウンシル東京)、東京都〕
協賛:アサヒグループジャパン株式会社

東京芸術祭ファーム 前身となるプログラムのアーカイブはこちら

・Farm-Lab Exhibition, Asian Performing Arts Camp
APAF アーカイブサイト

・The City & The City: Mapping from Home, 制作インターン, ダイアローグ・プラス
F/T20プログラムページ
F/T20ダイアローグ・ネクスト ドキュメント

・学生観劇プログラム
東京芸術祭2020 学生のための観劇プログラム 特設サイト

・東京芸術祭 2022
東京芸術祭ファーム 2022特設ページ

東京芸術祭ファーム SNS

問い合わせ

Farm-Lab オフィス
03-4213-4293(平日10時~18時)
farm@tokyo-festival.jp