直轄プログラム FTレーベル

パフォーマンス展望室

  • アートプロジェクト
  • パフォーマンス
予約不要
構成・演出:居間 theater
相談役:玄田有史

のぼって ひろげて 望んでみよう、展望室!

池袋を代表する総合レジャービル・ロサ会館の最上階に、期間限定の展望室がオープンします!
パフォーマンス展望室は、人や社会の〝展望〟を探る場所です。
池袋のまちを片目に眺めながら、それぞれに、またはともに過ごすことができる体験型作品となっています。
さまざまな目的で人々が滞在し行き交う繁華街。再開発に向かう池袋西口。
そんなまちを55年に渡り見守ってきたロサ会館の中に生まれる展望室に、どうぞお越しください。

アーティストメッセージ

パフォーマンス展望室のテーマは、その名の通り「展望」です。
展望とは、遠くまで見渡すことを意味します。ただこの作品では、展望ということばを「はっきりと未来や社会を見通すこと」ではなく、もう少し別の意味で捉えてみたいと思います。

見えないもの、見えるもの、ありそうでないもの、なさそうであるもの。
いまある現実と、かつてあったもの、これからあるもの。
いったりきたり、のぼったりおりたり。
そういったはっきりと定まらない状態や時間のことをあえて「展望」と呼んでみます。
お越しのみなさんにも、ぜひ展望をしていただければと思います。

居間 theater [東 彩織、稲継美保、宮武亜季、山崎 朋]

ディレクターメッセージ

居間 theaterはいろいろな人や物・事が共存できる場を作るのが非常に巧みなアーティストです。展望室という言葉から、360°のパノラマビューを想像される方もいると思います。『パフォーマンス展望室』は、変わりゆく池袋を見守り続けているロサ会館で、いろんな視点からそれぞれの展望をあれやこれや考えてみる試みです。「パフォーマンス」を掲げていますが、「舞台芸術の展望」を考えるわけではありません。見通しの利かない時代だからこそ、展望を考える行為(パフォーマンス)が必要なのだと理解しています。

長島確、河合千佳(FTレーベルプログラム・ディレクター)

作品について

この秋、1週間限定の展望室がオープンします!
ここは人や社会の〝展望〟を探る場所。
「展望学者」と話したり、池袋を眺めたり、ぼんやり過ごしたり。
一緒に展望してみよう!

おひとりさまOK。おつれさまOK。
飲食持ち込みOK。何度でもOK。

▶︎展望って?
はっきりとは見えない・分からない事柄を一緒に探ってみること。
色んなテーマで展望します。

▶︎展望学者って?
それぞれの知識や技術、経験などを持っている人。
展望室では彼らと出会って話をします。

スケジュール

2023 年10月 21日(土)~ 29日(日)
※休室日:10月23日(月)

平日 14:00~20:00 (最終受付 19:30)
土日 10:00~18:00 (最終受付 17:30)

オープン時間中、お好きな時間にご来場ください。
会期中のイベント等の詳細は、東京芸術祭 2023 特設サイトをご覧ください。

展望学者(予定)

いろんな人が日替わりで展望室にやって来て、#〜にまつわる話をします。
展望学者の滞在スケジュールは決定し次第、特設サイトで公開します。

青木彬

青木彬

#ソーシャルワーク #キュレーション
#地域福祉 #アートと名付けられない切実な創造力

1989年東京都生まれ。東京都立大学インダストリアルアートコース卒業。インディペンデント・キュレーター。一般社団法人藝と代表理事。一般社団法人ニューマチヅクリシャ理事。アートを「よりよく生きるための術」と捉え、アーティストや企業、自治体と協働して様々なアートプロジェクトを企画している。現在は福祉とアートの接点を模索するためセツルメント運動の調査に取り組むほか、社会福祉士の資格取得を目指して勉強中。
これまでの活動に、まちを学びの場に見立てる「ファンタジア!ファンタジア!─生き方がかたちになったまち─」(墨田区,2018~)ディレクターなど。

今和泉隆行(地理人)

今和泉隆行(地理人)

# 空想地図作家 # 本業が分からない
# シェアハウス # 友達?パートナー?
# 孤独死対策

1985年生まれ、7歳の頃から空想地図(実在しない都市の地図)を描く空想地図作家。テレビドラマやゲーム上の架空の舞台の空想地図も受注製作する。代表作は「中村市」は現代美術として、東京都現代美術館「ひろがる地図」(2019年)をはじめ、各地の美術館に出展している。著書は「みんなの空想地図」(2013年)、「『地図感覚』から都市を読み解く」(2019年)、「空想地図帳」(2023年)他2冊。2011年にシェアハウスを企画し、現在も住み続けて12年となる。

加藤甫

加藤甫

# 療育と表現 # 伝わることとわかること
# 喋る以外のコミュニケーション # 偏愛

1984年神奈川県生まれ。写真家。西村陽一郎に師事。独立前より日本各地のアートプロジェクトの撮影を住み込みで行う。独立後は記録・ドキュメント・アーカイブの考え方をベースに、アートプロジェクトだけでなく企業や福祉施設などの中長期プロジェクトに伴走する撮影を数多く担当している。また撮影で多くの場づくりに関わってきたことがきっかけとなり、2022年にStudio oowaをオープン。自身のアートプロジェクトとして知的障がいのある子どもたちとアーティストとの協働プロジェクトの企画や居場所づくりなど、場のひらきかたを模索している。

玄田有史

玄田有史

# 労働経済学 #希望のつくりかた # 曖昧な不安
# 壁の前でウロウロ # ウェルビーイングがどうにも苦手
# 遠くに開く(Like a Rolling Stone)

1964年島根県生まれ。東京大学社会科学研究所教授。経済学博士。専門は労働経済学・希望学。主著『仕事のなかの曖昧な不安』(中央公論新社)、『希望のつくり方』(岩波新書)、『人間に格はない』(ミネルヴァ書房)、編著『希望学』(東京大学出版会)等。

春川ゆうき
Photo by Hajime Kato

春川ゆうき

# 翻訳 # 通訳 # AI # 自動翻訳
# ChatGPT # DeepL

日英通訳・翻訳者。フリーランスとして主に文化芸術の分野で活動。2020年に東京芸術祭ファームでアートトランスレーターアシスタントを務め、2021年より同プログラムで通訳・翻訳およびコミュニケーションデザインに従事。「Art Translators Collective」のメンバー。
2019年、機械翻訳が台頭するなかで翻訳業を開始。パフォーマンス展望室では「ChatGPTに最も影響を受ける職業」に携わる者として、AIによって翻訳は変わるのか?言語を学ぶ必要はなくなるのか?などのことについて様々な人と対話をともにします。

東彩織

東彩織

# 居間 theater # まち(あるき)作品探求
# 池袋を眺める # 散歩する関係

居間 theaterメンバー。大学在学中から劇場外での演劇プロジェクトに関わり、現在フリーで演劇・アートプロジェクト分野で活動。
まちなかでの演劇プロジェクト・アートプロジェクトの運営に携わり、様々な作品バリエーションを経験。ほかプロジェクト型事業のリサーチ、演劇制作、テキスト編集・執筆、アートプロジェクトのドキュメント編集なども行う。

稲継美保

稲継美保

# 居間 theater # フリーランスと子育て
# 産前産後のモヤモヤ # キャリアの中断を考える
#「家族」の展望

居間 theaterメンバー。俳優。
東京藝術大学在学中より演劇を始め、舞台を中心にフリーランスで活動中。国内外問わず幅広い役柄をこなし、枠にとらわれない活動を行っている。 PARA神保町にて演技を実験的に考える場「演技の教室」を主催している。
居間 theaterでは、アートプロジェクトやイベントの企画•演出•運営をおこない、劇場ではない場所での演技やパフォーマンス、コミュニケーションの在り方を試している。
2023年6月第一子を出産。

… and more!

会場

ロサ会館 R階(屋上)
東京都豊島区西池袋 1丁目 37-12
JR(山手線、 埼京線、 湘南新宿ライン)・東武東上線・
西武池袋線・東京メトロ(副都心線、 有楽町線、 丸ノ内線)
[池袋駅]C9 出口より徒歩 1 分/ 12 出口より徒歩 1 分

ご来場されるみなさまへ

・やむ得ぬ事情により、プログラム内容に変更が生じる場合がございます。
・混雑状況によってご入場をお待ちいただくことがございます
・当日は記録写真および動画の撮影がございますので、ご了承ください。
・発熱や体調不良時には来室をお控えください。
・マスク着用は個人の判断となります。混雑時等、必要に応じて着用してください。
・咳エチケットや手洗いの励行を推奨しております。

プロフィール

Photo by Hajime Kato

居間 theater いま・シアター[東 彩織、稲継美保、宮武亜季、山崎 朋](あずま・さおり、いなつぐ・みほ、みやたけ・あき、やまざき・とも)

パフォーマンスプロジェクト。2013年から東京谷中にある最小文化複合施設「HAGISO」を拠点に活動をスタート。カフェ、ホテル、区役所、待合室など、既存の "場" とそこにある "ふるまい" をもとに作品を制作。音楽家や美術家、建築家、空想地図作家、研究者など分野の異なる専門家との共同制作にも取り組む。
現実にある状況にパフォーマンスを掛け合わせることで、独特の体験型作品をつくり上げている。

これまでに、通常営業するカフェでコーヒーと同じようにパフォーマンスを注文できる「パフォーマンスカフェ」(2013~/HAGISOほか)、区役所の一角にアートを推進する架空の窓口を開設した「パフォーマンス窓口」(2015・2016/豊島区 としまアートステーション構想)、岩手県釡石市の人々の記憶をテーマにしたワークショップ「日常の一コマを土偶にしようワークショップ」(2020/釡石市、東京大学社会科学研究所 危機対応研究センターとの協働)、美術館を食堂に仕立てる「ジャイアント食堂」(2022/八戸市美術館)、公園内で独自の占いを体験する「うらないうら道」(2022/墨田区 隅田川 森羅万象 墨に夢)などを実施。

玄田有史

1964 年島根県生まれ。東京大学社会科学研究所教授。経済学博士。専門は労働経済学・希望学。主著『仕事のなかの曖昧な不安』(中央公論新社)、『希望のつくり方』(岩波新書)、『人間に格はない』(ミネルヴァ書房)、編著『希望学』(東京大学出版会)等。

クレジット

構成・演出:居間 theater [東 彩織、稲継美保、宮武亜季、山崎 朋]
相談役:玄田有史(東京大学社会科学研究所)
展望学者:青木彬、東彩織、稲継美保、今和泉隆行、加藤甫、玄田有史、春川ゆうき ほか(予定・順不同)
映像:冨田了平
FTレーベルプログラムディレクター:長島確、河合千佳
制作:嶋田敬介、小倉明紀子(NPO法人アートネットワーク・ジャパン)
協力:ロサ会館

主催クレジット

主催:東京芸術祭実行委員会〔公益財団法人東京都歴史文化財団(東京芸術劇場・アーツカウンシル東京)、東京都〕
協賛:アサヒグループジャパン株式会社

お問い合わせ

東京芸術祭実行委員会事務局
『パフォーマンス展望室』制作オフィス(NPO 法人アートネットワーク・ジャパン内)
050-5527-2731(平日 10:00〜17:00) 
openair-tf@anj.or.jp(担当:嶋田・小倉)

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