直轄プログラム FTレーベル

オンラインディスカッション「映像のパフォーマンス2」

  • オンラインプログラム
  • シンポジウム
  • トークセッション

終了
公演終了
スピーカー:飯岡幸子(撮影監督)
飯名尚人(映像作家・演出家・プロデューサー)
木下千花(映画研究者)
司会:長島確・河合千佳(東京芸術祭FTレーベルプログラムディレクター)

俳優やダンサーのパフォーマンスを映像化するってどういうこと?

舞台芸術と映像・映画との関係は、歴史的な上演の記録映像はもとより、舞台上に映像を取り入れた演出、ダンスをモチーフにした映像作品「ヴィデオ・ダンス」、演劇やダンスのつくり手を追ったドキュメンタリー映画、投影された等身大の映像が見る者の感覚に作用して展示空間を上演空間へと変容させる「映像演劇」など、1970年代以降2020年代に入ってもなお、拡張の一途を辿っている。このディスカッションでは、パフォーマンスを起点に映像作品をつくること、映像作品のためにパフォーマンスを行うことなど、いわゆる「映画」を撮ることとは違う、パフォーマンスと映像の多角的な関係を議論する。

プログラムディレクターズコメント

今年のFTレーベルは《ひとがいる》ということを感じ直すための作品をラインナップしています。日頃見ているオンラインの画面の向こうにも、製造や物流の影にも、破壊される建物のなかにも、生身のひとがいるということ。『オンラインディスカッション』は昨年と同じテーマで2つのセッションを行います。それぞれ違う現場で、違う立場から実践・研究に取り組んでいる専門家をお招きし、情報と意見の交換を行います。従来のモデルとは違う活動の形や意味、つくり手の姿が浮かび上がってくると思います。

FTレーベル プログラムディレクター 長島確、河合千佳

プロフィール

飯岡幸子

1976年福岡県生まれ。東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻修了。監督作品に『オイディプス王/ク・ナウカ』(2000)、『ヒノサト』(2002)。撮影作品に『偶然と想像』(2021/濱口竜介監督)『春原さんのうた』(2021/杉田協士監督)など。『ザ・ワールド2019』以降、継続して大橋可也&ダンサーズ公演の記録撮影を担当、またPortBの『東京ヘテロトピア』にリサーチャーとして参加するなど映画の撮影以外の活動も。

飯名尚人

映像プロダクションを経て、2002年にメディアとダンスの融合を目指した組織Dance and Media Japanを設立。ビデオダンス専門の映画祭「国際ダンス映画祭」主宰。オンライン舞踏番組『Re-Butoooh(リブトー)』編集長。言葉・身体・映像を横断し、その構造を融和させる演出法によってジャンル不問の作品を制作。現在、舞踏家・今貂子との共同制作『おんなのぼくしさん』を制作中。東京造形大学准教授。

木下千花

1971年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。シカゴ大学博士(映画メディア学・東アジア言語文明学)。専門は日本映画史。著書に『溝口健二論――映画の美学と政治学』(法政大学出版局、2016年)、パフォーマンスと映画をめぐる論考として、「パフォーマンスからスペクタクルへ―山戸結希試論」『ユリイカ』2019年7月号 、「歌うこと、産むこと──『アネット』における虚実の際あるいは女性の身体について」『レオス・カラックス』(フィルムアート社、2022年)など。

スケジュール

11月12日(土)〜12月11日(日)

言語

日本語

チケット情報

無料(配信期間中のみ、東京芸術祭YouTubeチャンネルでご視聴いただけます)

スタッフクレジット

映像収録・編集:宮澤響(合同会社アロポジデ)、高橋由衣
制作:artsknot、奥山三代都

主催クレジット

主催:東京芸術祭実行委員会〔豊島区、公益財団法人としま未来文化財団、公益財団法人東京都歴史文化財団(東京芸術劇場・アーツカウンシル東京)、東京都〕
助成:令和4年度 文化庁 国際文化芸術発信拠点形成事業
協賛:アサヒグループジャパン株式会社

お問い合わせ

東京芸術祭実行委員会事務局
050-1746-0996 (平日10:00〜18:00)