Tokyo Festival Program

きたまり/KIKIKIKIKIKI
『老花夜想(ノクターン)』

by きたまり/KIKIKIKIKIKI

  • オンラインプログラム
  • ダンス
終了

日程:10月22日(金)〜10月24日(日)アーカイブ配信:11月18日(木)〜11月30日(火)

場所:東京芸術劇場 シアターウエスト

原作:太田省吾 
振付・演出:きたまり

出演: きたまり 竹ち代毬也 下村よう子(唄)
演奏: やまみちやえ 長谷川莉奈 望月実加子 望月左太晃郎* 藤舎呂近* 堅田 崇 富澤優夏
声:山道太郎

*ダブルキャスト(10月22日、23日:藤舎呂近 出演 10月24日:望月左太晃郎 出演)
*演奏者が一部変更となりました。(望月庸子→長谷川莉奈)2021/10/18更新

身体で言葉を掬いとり、織りなす老娼婦の時間

マーラーの全交響曲を振付するプロジェクトをはじめ、領域横断的なアプローチで身体表現を追求してきた振付家、ダンサーのきたまりが、戯曲のダンス上演に取り組む。シリーズ化を見据えた第一弾ともなる今回、取り上げるのは、太田省吾の『老花夜想(ノクターン)』。のちに『水の駅』などの沈黙劇を手がける太田の初期戯曲だ。 本作では、12名の登場人物による、老娼婦をめぐるコミカルかつ酷薄で切ないやりとりをふたりのダンサーの身体と唄・囃子・太棹三味線の生演奏が担い、「老い」の背景に積み重ねられた時間を鮮やかに露出させる。言葉とつながりながら、言葉としては現れない「上演」は、演劇とダンスの境界線を見つめ、揺るがすものともなるだろう。

アーカイブ配信

好評のうちに終演しました、きたまり/KIKIKIKIKIKI『老花夜想(ノクターン)』のアーカイブ配信に関する詳細のお知らせです。

アーカイブ配信期間:11月18日(木)0:05~11月30日(火)23:59
視聴券:2,000円
発売日:11月15日(月)0:00
発売期間:11月15日(月)0:00~11月30日(火)19:00
視聴券取扱:ZAIKO https://tokyo-festival.zaiko.io/

*チケットの購入・動画の視聴には電子チケット販売プラットフォームZAIKOへの登録が必要となります
*配信のURLは購入したZAIKOアカウントのみで閲覧可能です
*ストリーミングでのご視聴となります。お支払い後、視聴期限内にご鑑賞ください。作品映像をダウンロードすることはできません

アフタートーク

きたまり(振付・演出・出演)× 木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)× 新里直之(ドラマトゥルク)

上演スケジュール

10月22日(金) 10月23日(土) 10月24日(日)
19:00 17:00 17:00

 

上演時間:約90分間
受付:開演1時間前
開場:開演30分前

*上演時間が変更になりました。(約80分間→約90分間)2021/10/18更新
10月23日・24日は記録・広報用に動画撮影をいたします。
後日アーカイブ配信を行うため、会場内でご鑑賞いただくみなさまが配信映像に映り込む可能性がございます。予めご了解いただけますよう、よろしくお願いいたします。

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新型コロナウィルス感染拡大防止の対策を講じたうえで、本公演を開催いたします。ご来場の際は必ず東京芸術祭WEBサイト内の下記ページをご覧ください。
▶東京芸術祭コロナ対策ページ

・マスクの常時着用をお願いいたします。
・37.5度以上の発熱がある方や体調不良が認められる方等は当日ご入場をお断りする可能性がございます。予めご了承ください。

ご入場は、チケット券面に記載された整理番号順となります。
入場時の混雑を緩和するため、以下の来場推奨時間を目安にご来場ください。
(開場は開演の30分前です)
・整理番号1~70番:30分~35分
・整理番号71~140番:35分~40分
・整理番号141~210番:40分~45分
・整理番号211番~:45分~
※推奨時間以外でも入場は可能ですが、制限を設けることもございます。予めご了承ください。

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アクセシビリティ

・障害者割引
・車椅子席
・託児施設
※詳細は東京芸術劇場託児サービス情報をご覧ください
https://www.geigeki.jp/access/support.html

チケット情報

当日券販売につい
当日券は各回開演1時間前より東京芸術劇場シアターウエスト当日券受付にて先着順で販売いたしま
※当日券のご購入はお一人様につき1枚とさせていただきます
※当日の販売枚数につきましては各回とも変動があり前のご案内はできかねますのでご了承さい
※万が一来場者から感染者が発生した場合の為当日券を買い上げのお客様に氏名緊急連絡先 をお伺いしております予めご了
承ください。

【チケット発売日】
・先行割引:2021年8月25日(水) 10:00~8月28日(土) 23:59
・一般発売:2021年8月29日(日) 10:00

【チケット料金】
<自由席(整理番号付・税込)>
・先行割引:2,800円
・一般前売:4,000円
・25歳以下:2,600円
・高校生以下:1,000円
・障害者割引:3,600円(付添1名まで同料金)
※当日券は一般前売料金に+500円
※25歳以下・高校生以下・障害者割引は前売・当日券共通(要証明書、障害者手帳提示)

【注意事項】
・未就学児童の入場はお断りします。
・万が一来場者から感染者が発生した場合の緊急連絡先をお聞きするため、チケットのお申し込みはお一人様1公演につき1枚までとさせていただきます。
・25歳以下ならびに高校生以下チケットは引換券となります。ご観劇当日受付にて年齢の確認できる証明書(免許証・健康保険証など生年月日の記載のある公的書類)もしくは学生証の提示が必要です(お忘れの場合、一般前売料金との差額を申し受けます)。※チケットの引換時間は『開演1時間前~10分前まで』です。
・障害者手帳をお持ちの方は障害者割引料金でご覧いただけます。詳細については、東京芸術祭実行委員会事務局までお問合わせください。
・障害者割引チケットは引換券となります。ご観劇当日受付にて障害者手帳の提示が必要です(お忘れの場合、一般前売料金との差額を申し受けます)。※チケットの引換時間は『開演1時間前~10分前まで』です。
・車いすで観劇をご希望の方は、東京芸術祭実行委員会事務局までお問合わせください。
・車いすでご来場の場合、開演5分前を目安にスタッフが劇場内へご案内いたします。『開演10分前まで』に劇場入口の受付へお越しください。
・チケットの払戻し、観劇日時の変更はできません。

【チケット取扱いプレイガイド】
・東京芸術祭チケットセンター https://tokyo-festival.jp/2021/ticket/
・東京芸術劇場ボックスオフィス https://www.geigeki.jp/t/
 TEL 0570-010-296(10:00-19:00(休館日を除く)※窓口販売あり)
・チケットぴあ https://t.pia.jp/
 TEL 0570-02-9999(Pコード:508-086)
・イープラス https://eplus.jp/tokyo-festival2021/
・カンフェティ【日本語】 http://confetti-web.com/tokyo_festival_2021
【英語】 http://confetti-web.com/tokyo_festival_2021_en
TEL 0120-240-540(平日10:00-18:00)

会場

東京芸術劇場 シアターウエスト

解説

振付家・ダンサーのきたまりは、これまで現代舞踊というジャンルを越境する多岐にわたる創作活動を展開してきました。今回の『老花夜想(ノクターン)』では、それらの体験をふまえつつも、太田省吾の戯曲にもとづくダンス上演という新たな試みに取り組んでいます。
ダンサーの身振り、歌唱、囃子・太棹三味線の生演奏によるアンサンブル。音や光の効果をさまざまに受けとめ、流れ動いていく身体のリズム。本上演でこれらを支えるいわば通奏低音にあたるのが、声として発せられることのない戯曲の言葉です。
原作「老花夜想」(1974年)は、太田がこだわり続けた〈老い〉の主題が前景化している初期作品です。月蝕の晩、港町に立つ娼館の情景。年老いて客の寄りつかなくなった娼婦をはじめとする12人の登場人物。彼女/彼らは、コミカルでありながらも、どこか切なく酷薄なやりとりを交わしていますが、独特の隠喩的なことばづかいからは、〈老い〉の時間、その豊かな可能性を見つめる作者のまなざしが伝わってきます。
本上演では、こうした原作から印象的な箇所だけを素材として取り出すのではなく、テクスト全篇と向き合うアプローチを試みています。12人の登場人物を分担する2人のダンサー(きたまり、竹ち代毬也)は、稽古を通して台詞・ト書きをひとつひとつ吟味。身振りの裏づけを掘り起こした上で、見えない/聞こえない言語・身体感覚と、視聴覚的な要素(音楽、音響、照明、衣裳)とのバランスを探っています。
「ひとりの娼婦が寝ている。目を凝らすと、それは、彼女の立ち姿であることに気づく」。これは原作冒頭のト書きです(※)。読み手が考え込まざるをえないような一節ですが、こうした太田作品にひそむ謎めいた問いに、演劇とダンスの境界とは何かというもうひとつの問いを折り重ねることを糸口として、今回のクリエイションは進められました。
※このト書きは、本上演で使用した初出テクスト(上演台本)にのみ含まれているものです。

新里直之(ドラマトゥルク)

原作:太田省吾「老花夜想(ノクターン)」

Story

ひとりの娼婦(=はな)が寝ている。もはやその身を売れなくなった老娼婦であるらしい。彼女がいる(あるいは夢見ている)のは、港町の娼館。月蝕の晩、あちこちでギクシャクした売春の交渉が演じられ、また若い男女(=マドロス、とと)によって、ひそかに駆け落ちの約束が交わされている。そうしたなかで厄介払いされようとしている老娼婦のもとに、思いがけなく二人の客がやってくる。一人は盲目の青年(=)。彼は自らの私生児としての生い立ちを語り、老娼婦の身体に触れる。もう一人は古い馴染み客(=ゆうぞう)。彼は老娼婦を身請けするためにやってきたと語り、二人は床を共にする。しかし老娼婦は古い馴染み客による好意の申し出を拒み、異国の男と密航船で〈出発〉することを夢想する。やがてその想念に見放された彼女は、月蝕の終わりを感じつつ、ひとり取り残されるのだった。

登場人物(配役)

原作で登場する12名を、今回は2名で踊ります。

月蝕の夜に夢みる老花=はな     (きたまり)
靴下を脱がずに床に入る=ゆうぞう  (竹ち代毬也)
月蝕を怖れる=主人         (竹ち代毬也/きたまり)
月蝕に期待する=女将        (竹ち代毬也/きたまり)
谷底に向かって叫ぶ=       (竹ち代毬也)
風の船を売って歩く=盲の妹     (きたまり)
密航船に乗りこむ=マドロス     (竹ち代毬也)
密航船からおちる娼婦=とと     (きたまり)
盲の妹にプロポーズする=     (きたまり)
汚れをやさしく後始末する娼婦=リリ (きたまり)
体重のきわめて重い=       (竹ち代毬也)
子猫を抱く=役人          (竹ち代毬也)

原作について

19746月、太田省吾の作・演出により劇団転形劇場工房で初演。上演台本は、雑誌『新劇』に掲載された後、改訂を経て『太田省吾戯曲集 老花夜想』(三一書房、1979年)に収録された。太田が独自の視点で〈沖縄〉〈老い〉のモティーフを扱った初期連作の結節点にあたる本作は、沖縄を写した写真―「小さなベッドの端に乗りきらないほど大きな尻をした、老娼婦の笑顔の写真」―を見ながら執筆されたという(前掲書、あとがき)。幻想の織りなす時間と、現在的な場景が微妙なかたちで相互浸食する作品世界には、伊波普猷の著作に基づく唄(劇中歌)が書き込まれている他、多様な文学作品の〈引用〉が鏤められている。

太田省吾
演出家・劇作家。1939年、中国・済南市生まれ。1970年から1988年まで劇団転形劇場を主宰し、国内外で精力的な演劇活動を展開。劇団の解散後は、藤沢市湘南台文化センター市民シアターの芸術監督、京都造形芸術大学(現:京都芸術大学)映像・舞台芸術学科の学科長などをつとめ、新たな創造の場の実現に取り組んでいる。2007年、67歳で逝去。『水の駅』(81年初演)をはじめ、〈沈黙劇〉と称される作品群では、俳優が言葉を発することなく緩やかなテンポで動く演技表現を追求。これと並行して台詞を発するスタイルのユニークな作品を、数多く生み出している。

 

プロフィール

きたまり/ Kitamari

17歳より舞踏家・由良部正美の元で踊り始め、2003 年より自身の〈ダンスカンパニーKIKIKIKIKIKI〉主宰。2006年京都造形芸術大学 映像・舞台芸術学科卒業。近年はマーラー全交響曲を振付するプロジェクトを開始し、2作目『夜の歌』で文化庁芸術祭新人賞(2016年度)を受賞。また長唄を使用し60分間ソロで見せる木ノ下歌舞伎『娘道成寺』、国指定重要無形文化財・嵯峨大念佛狂言のお囃子との共演『あたご』など、日本の伝統芸能を素材にした創作や、『We dance京都2012』『Dance Fanfare Kyoto』プログラムディレクターなど、ジャンルを越境した多岐にわたる活動を展開している。
https://ki6dance.jimdofree.com/

原作:太田省吾
振付・演出:きたまり
出演: きたまり 竹ち代毬也 下村よう子(唄)
演奏: やまみちやえ 長谷川莉奈 望月実加子 望月左太晃郎* 藤舎呂近* 堅田 崇 富澤優夏
声:山道太郎
音楽:やまみちやえ
舞台監督:浜村修司
照明:三浦あさ子
照明オペレート:小沢葉月
音響:佐藤武紀
衣装:大野知英
演出部:八木橋貴之
ドラマトゥルク:新里直之
宣伝美術:升田 学
撮影・編集:川端将来 西本至則
記録写真:阿部章仁
制作:山崎佳奈子(カンカラ社) 柚木桃香(東京芸術祭)


*はダブルキャスト

京都芸術センター制作支援事業 

主催:東京芸術祭実行委員会〔豊島区、公益財団法人としま未来文化財団、公益財団法人東京都歴史文化財団(東京芸術劇場・アーツカウンシル東京)〕

助成:令和3年度文化庁国際文化芸術発信拠点形成事業

問い合わせ

東京芸術祭事務局
TEL: 050-1746-0996(平日10〜18時)