Tokyo Festival Program

特別上映会 太陽劇団シネマアンソロジー

by 太陽劇団/アリアーヌ・ムヌーシュキン

  • 映像

※『金夢島 L’ÎLE D’OR』来日公演中止のお知らせはこちら https://tokyo-festival.jp/2021/news/373

終了

日程:2021年10月6日(水)〜10日(日)

場所:東京芸術劇場プレイハウス

言語:フランス語上映・日本語字幕付き

※『最後のキャラバンサライ(オデュッセイア)』は【日本語字幕なし】での上映となりました。
 あらすじ・解説を配布いたします。2021/9/28(火)更新


※ 詳細は東京芸術劇場ウェブサイトをご覧下さい。
https://www.geigeki.jp/performance/theater295

世界的演出家ムヌーシュキン率いる太陽劇団のスペクタクルの全貌に迫る貴重映像を一挙上映!

1964年の創立以来、斬新な演劇手法で世界的注目を集めてきた太陽劇団。コロナ禍で延期となった20年ぶりの来日公演に代わり、急遽、太陽劇団の全貌に迫る貴重映像を上映する。ラインナップはドキュメンタリー映画『アリアーヌ・ムヌーシュキン:太陽劇団の冒険』(2009)に加え、そのスペクタクルを余すところなく映像化した代表作3本。2001年の唯一の来日舞台『堤防の上の鼓手』(2002)、アフガニスタンをはじめ難民たちの証言をもとに紡いだ記憶の物語『最後のキャラバンサライ(オデュッセイア)』(2006/日本初公開)、ジュール・ヴェルヌの小説から想を得て映画へのオマージュも込めた『フォル・エスポワール号の遭難者たち』(2013/日本初公開)。単なる公演記録ではなく、映像によって再構築されたこれらの作品は、舞台とは異なる手法で作品のテーマを掘り下げている。
※本編上映前にアリアーヌ・ムヌーシュキンのメッセージ映像あり(約10分)

※やむを得ない理由により実施内容に変更の可能性がありますのでご了承ください

作品紹介動画

上演作品紹介

『堤防の上の鼓手 俳優によって演じられる人形のための古代東洋の物語』(2002)

© Michèle Laurent

原題:TAMBOURS SUR LA DIGUE
作:エレーヌ・シクスー
監督:アリアーヌ・ムヌーシュキン
上映時間:136分
※フランス語上映・日本語字幕付き
配給/映像提供:© 2002 Le Théâtre du Soleil / Bel Air Media / ARTE France / CNDP/ ZDF Theaterkanal
作品解説:2001年太陽劇団の初来日公演。古代東洋のある町では、中央を大河が貫き堤防によって生産地域や行政地域などが隔てられていた。洪水の危機が迫る中、堤防を壊すことで両岸のいずれかを救うという究極の選択がつきつけられ…。文楽のごとく俳優が黒子と共に人形として演じられる驚くべき演出。ムヌーシュキンの日本への深いオマージュが込められた作品。

『最後のキャラバンサライ(オデュッセイア)』(2006/日本初公開)

© Michèle Laurent

原題:LE DERNIER CARAVANSÉRAIL(Odyssées)
作:太陽劇団
監督:アリアーヌ・ムヌーシュキン
上映時間:290分 (休憩あり)
※フランス語上映・日本語字幕なし
あらすじ・解説を配布いたします。
配給/映像提供:© ARTE France / Théâtre du Soleil / Bel Air Media – France 2006
作品解説:劇団メンバーがヨーロッパ、インドネシア、オーストラリアなどで難民、移民と呼ばれる声なき人々と出会い、過酷な現実に向き合う骨太なドラマを創造。第一部は出発と脱出、第二部は彼らが国を離れざるを得なくなったいきさつを物語る。現代の社会問題を批評的にとらえて舞台表現の粋を尽くす太陽劇団の姿勢を示す必見作。

『フォル・エスポワール号の遭難者たち』(2013/日本初公開)

© Michèle Laurent

原題:LES NAUFRAGÉS DU FOL ESPOIR
作:太陽劇団+エレーヌ・シクスー
監督:アリアーヌ・ムヌーシュキン
上映時間:190分 (休憩あり)
※フランス語上映・日本語字幕付き
配給/映像提供:© ARTE France / Théâtre du Soleil / Bel Air Media – France 2013
作品解説:『海底二万哩』などSFの開祖としても知られるジュール・ヴェルヌの小説から想を得た作品。舞台は時空を超えて酒場、船、無声映画の撮影スタジオと変幻自在に形を変える。難破船の乗客たちや映画撮影隊、オペラ歌手から社会主義者、革命家から小悪党まで多種多様の人物が登場し、人々の狂騒が波乱の20世紀の渦に飲み込まれていく…。映画プロデューサーを父に持ち、映画一家に生まれ育ったムヌーシュキンの映画愛にも溢れた傑作。

『アリアーヌ・ムヌーシュキン:太陽劇団の冒険』(2009)

原題:ARIANE MNOUCHKINE :L’AVENTURE DU THÉÂTRE DU SOLEIL
監督:カトリーヌ・ヴィルプー
上映時間:75分
※フランス語上映・日本語字幕付き
配給/映像提供:© 2009 AGAT Films & Cie / Le Théâtre du Soleil / Ina / Bel Air Media / ARTE France
協力:フェスティバル/トーキョー実行委員会
作品解説:カトリーヌ・ヴィルプー監督による2009年のドキュメンタリー映画。『道化たち』『キッチン』『1789』などの初期作品から、『最後のキャラバンサライ』『はかなきものたち』へと至る太陽劇団の軌跡を、作品の記録映像、稽古場や舞台裏の風景、さらにムヌーシュキンを始め、太陽劇団を支えてきた俳優たち、1979年以来音楽を担当するジャン=ジャック・ルメートルらの証言を交えつつたどる。稀代の演出家ムヌーシュキンと劇団の人生そのものを描いた貴重な映像記録。

日程

2021年10月6日(水)〜10日(日)

タイムテーブル

※10月7日(木)・9日(土)の1dayセットチケットは、東京芸術劇場ボックスオフィスWEBでの取り扱いはございません。窓口販売及び電話予約をご利用ください。
※トークイベントの詳細は決まり次第お知らせします。
※開場は上映の30分前
※全公演でヒアリングループ(磁気ループ)が作動します。
※本編上映前にアリアーヌ・ムヌーシュキンのメッセージと映像あり(約10分)

チケット情報

発売日一般発売:2021年9月25日(土) 10:00~

チケット料金

<自由席(整理番号付)・税込>
一般1,500円
25歳以下1,000円
1day セットチケット2,000円(他の割引利用とは併用できません。)

詳細及びチケットの購入方法は東京芸術劇場ウェブサイトをご覧下さい。
https://www.geigeki.jp/performance/theater295

チケット取扱

・東京芸術劇場ボックスオフィス https://www.geigeki.jp/t/
 TEL 0570-010-296(10:00-19:00(休館日を除く)※窓口販売あり)
・チケットぴあ https://t.pia.jp/
 TEL 0570-02-9999(Pコード:508-703)
・ローソンチケット https://l-tike.com/

会場

東京芸術劇場 プレイハウス

アクセシビリティ

障害者割引 / 車椅子席 / 聴覚障害者対応 / 託児施設あり
※未就学児入場不可

ムヌーシュキン からのメッセージ

東京芸術劇場と東京芸術祭の招きにより、新作『金夢島 L’ÎLE D’OR KANEMU-JIMA』という作品をもって、私たち太陽劇団はこの劇場に皆さんとともにいるはずでしたが、パンデミックのために、関係者の方々の懸命の努力は実りませんでした。 けれど、私たちの身体はここになくとも、心はここにあります。私たちの思いは、この特別上映会に足を運ばれた皆さんとともにあります。 皆さんとの出会いは延期になっただけ。新作舞台とともに来日できる日がすぐに訪れることを心から願っています。

『堤防の上の鼓手』、『最後のキャラバンサライ(オデュッセイア)』、『フォル・エスポワール号の遭難者たち』。これらの映画は太陽劇団の同名舞台作品がもとになっています。
つまり、最初から映画だったわけではありませんが、製作過程では本物の映画とするべく努めました。この映画を見て、太陽劇団をもっとよく知ってもらえたら、 作品が気に入ってくれたらうれしいです。必ずここに戻ってきます。すぐにお会いできますように!(抜粋)

プロフィール

©Pascal Gallepe

太陽劇団

太陽劇団は1964 年にフランスで設立。“集団創作” という独自スタイルで知られ、パリ郊外のカルトゥーシュリ(弾薬庫跡)を拠点に活動している。70年に上演されたフランス革命を題材とした『1789』は斬新な表現に溢れたスペクタクルで、世界的注目を集めた。古典から現代の社会問題に切り込む作品まで幅広いレパートリーを持つ。2001 年に『堤防の上の鼓手』(新国立劇場)で待望の初来日を果たし、アジアの人形劇、特に日本の文楽のエッセンスを大胆に取り入れた作品が大きな話題を呼んだ。

© Inamori Foundation

アリアーヌ・ムヌーシュキン

1939 年パリ生まれ。59 年ソルボンヌ大学在学中に演劇集団A.T.E.P.(パリ学生演劇協会)を結成。64 年にA.T.E.P. のメンバーを中心に太陽劇団を設立。以後半世紀以上に渡り、ピーター・ブルックらと並び現代演劇の第一線で演出家として活躍している。80年代からのシェイクスピア作品、90 年代からのギリシャ悲劇の連続公演でも話題を集め、さらにアジア演劇の身体的技法を取り入れた表現でも注目を集めてきた。また映画『1789』『モリエール』といった監督作品もある。これらの長年にわたる功績が評価され、2019 年に第35 回京都賞(思想・芸術部門)を受賞した。

主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場、東京芸術祭実行委員会[豊島区、公益財団法人としま未来文化財団、公益財団法人東京都歴史文化財団(東京芸術劇場・アーツカウンシル東京)]
助成:令和3年度文化庁国際文化芸術発信拠点形成事業

問い合わせ

東京芸術祭事務局
TEL: 050-1746-0996(平日10:00〜18:00)