東京芸術祭2020 APAF Exhibition「フレ フレ Ostrich!! Hayupang Die-Bow-Ken !」ワークインプログレス公演 / Photo: Kazuyuki Matsumoto

Tokyo Festival Program

From the Farm
『フレ フレ Ostrich!! Hayupang Die-Bow-Ken!』

by ジェームズ・ハーヴェイ・エストラーダ、Aokid、額田大志

  • オンラインプログラム
  • パフォーマンス
  • 演劇
終了

日程:10月6日(水)〜10月8日(金)

場所:オンライン配信 / 南大塚ホール

言語:英語/日本語(逐次通訳もしくは字幕あり)

ディレクションチーム:
ジェームズ・ハーヴェイ・エストラーダ(フィリピン)、Aokid(日本)、額田大志(日本)

パフォーマー:
バニー・カダッグ(フィリピン)、 ロビ・ルスディアナ(インドネシア)、山中芽衣(日本)

APAF2020 の若手によるワークインプログレスが結実 オンラインと劇場を跨ぐハイブリッド演劇

東京芸術祭2020 APAF Exhibition で注目された作品をリクリエーションした本作は、オンライン&南大塚ホール、2つの会場をつないで行われるハイブリット作品です。劇場公演のオンライン配信でもなく、オンライン演劇でもない新しい体験がアジアの若手アーティストの協働で生まれます。

上演スケジュール

10月6日(水)19時
10月7日(木)19時
10月8日(金)14時 ★終演後トークあり

受付開始・開場:開演の15分前
上演時間:70分(予定)

アクセシビリティ

車椅子席
南大塚ホールは未就学児入場不可

チケット情報

無料(要予約)
ご予約はこちらから
ソーシャル・アジア・シアター(オンライン配信)
https://coubic.com/tokyo-festival/482270
南大塚ホール
https://coubic.com/tokyo-festival/786354

ご視聴、ご来場にあたって

ソーシャル・アジア・シアター(オンライン配信)

観客も物語の一員となりリアルとフィクションを行き来するヴァーチャルシアター。
バヤナンダモという町の住人となって物語にリモート参加しながらの観劇体験となります。

​・お好きな場所からオンラインで参加いただけます。
・ビデオ会議ツールZoomを使用いたします。
・イヤホン、またはヘッドフォンでの視聴を推奨しております。
・観客のみなさまにもカメラやマイクをオンにしていただき、簡単なセリフや動作をしていただく場面がございます。
・Zoomの画面は南大塚ホールの観客からも見ることができます。
・お客様のお名前など個人情報などが公開されることはございません。
・マスク、帽子、メガネ等の着用や、スナップカメラ等のアプリケーションによるエフェクトで素顔のわからない状態でもご参加いただけます。
・開演15分前よりオリエンテーションがございますので極力ご参加ください。
・Zoomの使用についてのさらに詳しいご案内はお申し込みのお客様に改めてご連絡いたします。ご不明点につきましては[ ostrich@tokyo-festival.jp ]までお問い合わせください。

※ビデオ会議ツールZoomを使用いたします。下記リンクから視聴環境をご確認ください。Zoomの利用は、パソコンからだけでなく、iPadやiPhone、Androidなどのスマホからも可能ですが、PCからのアクセスを推奨いたします。
support.zoom.us/hc/ja/articles/201362023

※本イベントの録画・録音・キャプチャ等は固く禁止いたします。

南大塚ホール

リアルパフォーマンス+オンラインパフォーマンスによるハイブリッドシアター。
感染症拡大防止対策を万全に講じての劇場観劇体験となります。

・受付開始・開場は開演の15分前です。
・新型コロナウィルス感染拡大防止の対策を講じたうえで、本公演を開催いたします。ご来場の際は必ず東京芸術祭WEBサイト内の下記ページをご覧ください。
 ▶︎ 東京芸術祭コロナ対策ページ
・マスクの常時着用をお願いいたします。
・37.5度以上の発熱がある方や体調不良が認められる方等は当日ご入場をお断りする可能性がございます。予めご了承ください。

​※両会場共通してインターネット経由でのライブ配信のため、回線状態などにより、画像や音声が乱れる場合がございます。また、状況によっては、配信を一時中断し再接続して再開する場合ございますが、予めご了承ください。

会場

南大塚ホール

あらすじ

ものがたり

夢を見て政治を行うアマットが支配する、緑豊かな地・バヤナンダモ。
アマットは預言者アンテの力で夢を見ることができた。しかしある日、アンテは「ひとつ目のヤギが誕生し、この土地に不幸をもたらすだろう」と予言を残して亡くなってしまう。夢を見ることができなくなったアマットは、アンテの言葉を信じ、妊娠中のヤギを探し出して殺すよう衛兵たちに命じる。
バヤナンダモに暮らすヤギ飼いのイグメ。そしてイグメが家族のように慕っている妊娠中のヤギのイーナは、アマットの手から逃れるために街中を逃げ回る。その最中、イーナは赤ちゃんヤギを出産する。それは、アンテの予言に登場するひとつ目のヤギ「タルタロス」だったー。

アジアの現実から着想を得た寓話をもとに、フィリピン、インドネシア、日本のアーティスト、そしてダチョウが描き出すオンラインと劇場を跨いだハイブリット演劇。

登場人物

イグメ:ヤギ飼いの青年
イーナ:イグメが飼っている白ヤギ
タルタロス:ひとつ目の子ヤギ(イーナの子ども)
ニハン:イグメの友人でヤギ飼い。
アリシア:二ハンが世話をしている雌ヤギ。

アンテ:ヒーラー、予言者(アンテの光る魔法の石は、アンテの葬儀でイグメの手に渡る。石を手にしたイグメは再び歌の能力を取り戻す。)
町の長 アマット:ある秘密を持っているバヤナンダモの町の指導者
町議会の議員:アマットが敷いた条例・命令などを実行する役割を担う
牧場主:イグメと二ハンの雇い主。
兵士:国民たちを導く
アマティスト:バヤナンダモの町民たち(オンラインの観客たち)

作品の背景

タイトルについて

『フレ フレ Ostrich!! Hayupang Die-Bow-Ken!』読み方は「フレ フレ オーストリッチ!! ハユパン ダイ・ボウ・ケン!」。『フレフレ』は応援の掛け声「フレー!フレー!」。『オーストリッチ』はダチョウ。観客がダチョウと一緒になって卵を探し、それを応援するようなイメージ。『ハユパン』はタガログ語で「動物的な」。『ダイボウケン』は大冒険の響きを活かしつつ、ストーリーを表すキーワード「Die=死」「Bow=お辞儀」「Ken=知識」の意味も含みます。ディレクションチームの3人それぞれがタイトルの候補を出し合い、音の響きや、英語・日本語・タガログ語を混ぜ、それぞれの言語ごとに連想されるイメージから言葉遊びのようなタイトルが決定しました。

ものがたりの始まり

作品に登場する「ひとつ目ヤギ」は、フィリピンのドゥテルテ大統領の出身地であるミンダナオ島ダバオに一頭存在していました。フィリピンでは「ひとつ目ヤギ」は“幸せの使者”とも“不幸の使者”とも言われていることから、「ダバオで生まれた「ひとつ目ヤギ」は、ドゥテルテ大統領のような独裁主義を広めてしまうのだろうか。そのような悪い結果と共に、悪い病気や不幸が広がってしまうのだろうか」という問いをもとにした物語です。

ダチョウがあらわすもの

2020年8月、フィリピンのマニラでダチョウが街中に逃げ出しました。人々が隔離生活を送るなか、自由に走り回り“大冒険”をするダチョウは、コロナ禍のフィリピンで自由の象徴として話題になりました。

プロフィール

ジェームズ・ハーヴェイ・エストラーダ

1986 年生まれ。演劇、映画、パフォーマンスなど多岐に渡る制作活動を行う。作品に、聴覚障害者のエンパワーメントをテーマにした『Hear, Here!』や、ドラァグクイーンに焦点を当てHIV 感染者に対する差別撤廃を訴える『Reign-Bow』、フィリピン人海外出稼ぎ労働者の苦境を描く『Maikling Dasal, Mahabang Gabi』など。マニラに拠点を置くコンテンポラリーパフォーマンスカンパニーThe Scenius Pro. 芸術監督。コロナ禍での創作・記録のためのオンラインプラットフォームArtists On Q メディア主任兼ディレクター。アンゴノの芸術高等学校で舞台芸術を指導。演劇フェスティバルVirtual Labfest 2020(オンライン開催)で作品発表。APAF2019 Lab の参加者。

Photo by ShinichiroIshihara

Aokid

1988 年生まれ。ダンサー、アーティスト。AokidCity、どうぶつえん主宰。20 歳までブレイクダンサーとして活動後、美術や上演作品の制作を開始。パフォーマンスアートや音楽家、美術作家など他ジャンルの作家と様々な形で共同制作を行う。公園に集い移動しながら発表をし合う活動「どうぶつえん」や「ストリートライブ& ビール」により、パフォーマンスの力を用いた東京でのふるまいの拡張を積極的に提案している。『フリフリ』(橋本匠との共作)にて2016 年横浜ダンスコレクションコンペティションⅠ審査員賞受賞。2018 年夏、Bangkok Biennial にて篠田千明との共作『Tiger,Tiger』を発表。
ninjaaokid16.wixsite.com/aokid

©コムラマイ/タカラマハヤ

額田大志(ぬかた・まさし)

1992 年生まれ。作曲家、演出家。演劇カンパニー・ヌトミック、8 人組バンド・東京塩麹主宰。「上演とは何か」という問いをベースに、音楽のバックグラウンドを用いた脚本と演出で、パフォーミングアーツの枠組みを拡張していく作品を発表している。俳優のみならずダンサー、ラッパー、映像作家などとのコラボレーションも積極的に行う。第16 回AAF 戯曲賞大賞、こまばアゴラ演出家コンクール2018 最優秀演出家賞受賞。作曲家として、JR 東海『そうだ 京都、行こう。』を始めとする広告音楽や、市原佐都子『バッコスの信女- ホルスタインの雌』(あいちトリエンナーレ2019)などの舞台音楽も数多く手掛ける。
www.nukata.tokyo

Photo by Bry Rivera

バニー・カダッグ

ボーカリスト。演劇・パフォーマンス領域のリサーチャー、作り手。ジェンダー・パフォーマティビティに焦点を当て、フィリピン、アジアで活動。アントワープでの分野横断的なパフォーマンス国際交流プログラムMonsoonのフェロー(2017)。TPAM2019、ADAM 2019、2020に参加。最近は、ジェンダーレスで顔のない人形『Vera Maningning: Munimuni』を創作。

Photo by Gregory Lorenzutti

ロビ・ルスディアナ

エクストリーム・メタルのボーカルグループEnsemble Tikoroを2012年に創立し、40曲以上を作曲。メタルボーカルや喉歌など特殊な発声法を探究。ヘビメタやアングラファンでありながら、クラシック音楽や伝統音楽、古代文化にも精通。2015年よりバンドンの複数の大学で教鞭を取る。2020年、振付家ルーシー・ゲランとコラボレーションし最新作『Metal』を発表。

Photo by Jonathan Hsu

山中芽衣

ダンサー、振付家。東京都出身、2008年春に渡米。主にニューヨークを拠点に活動しているが、現在は東京在住。ニューヨークでは色々な振付家、主にティファニー・ミルズ、キャサリン・ガラッソなどと活動するほか、自身の制作活動も行なう。2018年秋からはほぼ毎日いろいろなところで踊り、動画を配信している。2020年夏からは、自身のプロジェクトの『幽霊サラリーマン』なども配信している。

  • 本プログラムは東京都の芸術文化活動支援事業「アートにエールを!東京プロジェクト」参加アーティストの出演する企画です。

スタッフ

演出助手: ウラップ、清家 愛
オンラインテクニカルディレクター:イトウユウヤ
オンラインテクニカルアシスタントディレクター:松橋百葉、古谷優樹、山田響己
舞台監督:浦弘毅(ステージワークURAK)
演出部:佐藤幸美(ステージワーク URAK)、中井尋央 (ステージワークURAK)
照明デザイン:上田剛(株式会社 流) 
照明アドバイス:山下恵美(株式会社 流)
音響:和田匡史
音響補佐:若林なつみ
デジタル美術・アニメーション:たかくらかずき(範宙遊泳)
映像:和久井幸一
美術制作:清水美帆、渡邊織音、Aokid
美術補佐:野田夢乃、植田晴帆
衣裳デザイン:清水美帆、Aokid
衣裳制作:清水美帆
日英通訳:水野響
字幕オペレーション:甲斐美奈寿
制作:植松侑子(合同会社syuz’gen)、武田侑子
制作インターン:前川優花、平野みなの

主催:
東京芸術祭実行委員会〔豊島区、公益財団法人としま未来文化財団、公益財団法人東京都歴史文化財団(東京芸術劇場・アーツカウンシル東京)〕

令和3年度文化庁国際文化芸術発信拠点形成事業

問い合わせ

東京芸術祭実行委員会事務局
050-1746-0996 (平日10時〜18時)