カズオ・イシグロの代表作『日の名残り』をリーディング作品として立ち上げます。1930年代のイギリスを舞台に、貴族に仕えた主人公の過去への後悔、思い出、未来への期待、不安と恐怖などを一人語りで語ります。人生において関わった人々が走馬灯のように消えゆき、さらに前へと1歩足を踏み出したとき、彼はつぶやきます。「１日の中で夕方がいちばんいい。」人生に重なるようなメッセージが熱く胸に響きます。

眞島秀和　大空ゆうひ／小島 聖（Wキャスト）　マキノノゾミ　桂 やまと／ラサール石井（Wキャスト）

【原作】カズオ・イシグロ（早川書房刊）
【訳】土屋政雄
【上演台本・演出】村井 雄

美術：竹邊奈津子
照明：杉本公亮
音響：清水麻理子
衣裳：日下和則
舞台監督：今野健一
宣伝美術：タカハシデザイン室
イラストレーション：山口洋佑
プロデューサー：根本晴美 馬場順子

【原作】カズオ・イシグロ
1954年11月8日長崎生まれ。1960年、5歳のとき、家族と共に渡英。以降、日本とイギリスのふたつの文化を背景にして育つ。ケント大学で英文学を、イースト・アングリア大学大学院で創作を学ぶ。1982年の長篇デビュー作『遠い山なみの光』で王立文学協会賞を、1986年に発表した『浮世の画家』でウィットブレッド賞を受賞。1989年には長篇第三作の『日の名残り』でブッカー賞を受賞した。その後、『充たされざる者』(1995)、『わたしたちが孤児だったころ』(2000)、『わたしを離さないで』(2005)、短篇集『夜想曲集』(2009)、2015年に『忘れられた巨人』(以上ハヤカワ文庫)を発表。2017年には長年の功績に対してノーベル文学賞が授与された。

【上演台本・演出】村井 雄
脚本家・演出家［KPR／開幕ペナントレース主宰］
目黒区職員を経て、06年に劇団「開幕ペナントレース」（現「KPR／開幕ペナントレース」）を旗揚げする。以降、全作品の構成・脚本・演出を担当している。海外公演多数。ニューヨークタイムズをはじめとする海外メディアより高い評価を得ている。
最近では19年5月にジャパン・ソサエティー（米・ニューヨーク）より正式招聘され、☆☆☆☆☆（5つ星）の劇評獲得の快挙をあげる。劇団活動以外にも多数の外部演出、2.5次元の戯曲化などを手掛ける。

上演形態 : 通常上演

日程 : 9 月 30 日（水）～10 月 4 日（日）（全 6 回公演）

◆…大空ゆうひ × ラサール石井

◇…小島聖 × 桂 やまと

受付・開場 : ホワイエ開場は開演の45分前、客席開場は開演の30分前

チケット料金
一般：4,500円 U24 （24歳以下）：2,250円※1 豊島区民割引：4,000円※2 障害者割引：3,500円※3
※未就学児のご入場はご遠慮ください
※1 入場時に学生証・年齢確認証要提示
※2 豊島区民割引（在住・在勤・在学）は前売のみ取扱／1会員につき4枚まで（5枚以上は一般料金）／証明書要提示
※3 障害者割引は介助者1名まで同額／障害者手帳要提示

発売日 : 一般 8 月 23 日（日） 豊島区民先着先行 8 月 8 日（土）

チケット取扱 : としまチケットセンター

主催 : 公益財団法人としま未来文化財団（あうるすぽっと）／豊島区／東京芸術祭実行委員会
企画協力：早川書房 共催：石井光三オフィス

あうるすぽっと　03-5391-0751