Undercurrents 大橋可也 & ダンサーズ 《Tune To A Dead Channel: Departure / Arrival》

©前澤秀登

アウトライン

舞踏の方法論をもとに現代社会の身体の在り方を問う大橋可也&ダンサーズ。
東京西部・八王子で撮影された本作は、彼らが街を歩き、記憶を共有しながら振付をつくるという独自のプロセスを経て創作された。

都内有数の工場地帯・北八王子の鉄製品工場。現役で稼働する機械と場を共有し、ライブ配信をおこなった「Arrival」。
宿場町としても栄えた八王子の街なか。河川敷・飲み屋街・かつての遊郭跡など、複数の場で撮り下ろした映像作品「Departure」。
大橋可也みずからもカメラを持ち、〈記憶〉を踊る身体をとらえた。

サイバーパンクSFの嚆矢『ニューロマンサー』の冒頭に想を得て、
〈いま〉の八王子の風景でありながら、往還可能なDeparture⇄Arrivalという2つの世界が立ち上がる。

※「Arrival」に関しては、2021年1月にライブ配信をおこなった上演の映像を再編集したものを配信いたします。

作品情報

Arrival(86分)
1. From the Deep Mud 深い泥の中から
2. We are UCHIDA われわれは、ウチダ
3. Seeking the Fragments かけらを探す
4. Hello World ハローワールド
5. To Departure 出発へ

Departure(26分)
6. Reincarnation 再来
7. Stand at a Crossroads 岐路に立つ

キャスト & スタッフ

大橋可也
(おおはし・かくや)

振付家、一般社団法人大橋可也&ダンサーズ代表理事。
1967年、山口県宇部市生まれ。横浜国立大学経営学部卒業後、イメージフォーラム付属映像研究所に学ぶ。1991年、カナダ・ヴァンクーバーにてパフォーマンスを始める。1992年から1994年まで、陸上自衛隊特別儀仗隊に在籍。1993年から1997年まで、「和栗由紀夫+好善社」の公演に舞踏手として参加、土方巽直系の舞踏振付法を学ぶ。1995年、独自の活動を開始。1999年、「大橋可也&ダンサーズ」を結成、振付作品の発表を開始する。2000年、「バニョレ国際振付賞横浜プラットフォーム」に出場するも、出演者が全裸であるという理由で非公開の審査になる。以降、2003年まで活動を休止。2004年に発表した『あなたがここにいてほしい』で「トヨタコレオグラフィーアワードネクステージ」に出場。2013年、「舞踊批評家協会賞新人賞」受賞。2014年、「利賀演劇人コンクール奨励賞」受賞。ソフトウェアのエンジニアとしても活動し、企業の基幹システムからヒューマノイドロボットのアプリケーション開発まで手掛けている。

大橋可也 &
ダンサーズ

1999年、結成。テキストを用いた舞踏の振付法を基に現代社会における身体の在り方を問うダンスカンパニー。代表作に、秋葉原連続殺傷事件に想を得た『帝国、エアリアル』(2008年・新国立劇場)、飛浩隆の長編小説を題材にした『グラン・ヴァカンス』(2013年・シアタートラム)、市川春子のコミック作品を題材にした『Lustrous』(2020年・横浜赤レンガ倉庫)がある。2013年より江東区を舞台にリサーチに基づくダンス作品を制作するプロジェクト「ザ・ワールド」を開始、2022年、『ザ・ワールド2022』を発表予定。
https://dancehardcore.com/

出演
後藤ゆう、横山八枝子、高橋由佳、ヒラトケンジ、阿竹花子、松尾望、田花遥、今井亜子、今井琴美、大橋可也(Arrivalのみ)
振付・構成・演出
大橋可也
音楽
涌井智仁
衣裳・ヘアメイク
るう(ROCCA WORKS)
リサーチ
東彩織
グラフィックデザイン
石塚俊
「Arrival」
美術
涌井智仁
照明
遠藤清敏(ライトシップ)
音響
牛川紀政
舞台監督
原口佳子(モリブデン)
演出部
中野雄斗(URAK)
協力
古郡稔、古茂田梨乃
ライブ配信ディレクション
石塚俊、村田啓
撮影
飯岡幸子、山本大輔、大橋可也
編集
大橋可也
「Departure」
映像ディレクション
宮澤響 (Alloposidae LLC)
助監督
佐藤駿
演出
藤川琢史
撮影
飯岡幸子、大橋可也
撮影チーフアシスタント
中村碧(らくだスタジオ)
撮影アシスタント
及川菜摘
編集
宮澤響(Alloposidae LLC)、大橋可也
    
インタビュアー
東彩織
インタビュー英語字幕翻訳
ジョン・タウンゼント

フィルム

インタビューより

集団への振付のために重要視していることは何でしょうか?
「振付ってなんだろうな」って考えた時に、それは覚えるべきものだということがあります。そのためのプロセスとして〈言葉〉を用いて、みんなで共有していく。みんなで記憶をつくっていく。
その中でも大事にしているのは、ダンサーとその記憶を共有する時間です。振付というのは、振付家がダンサーに与えるものではなくて、振付家とダンサーが一緒に記憶を育んでいく、そういうものだと思っています。

インタビュアー:東彩織

インタビュー

舞踏との繋がりから、カンパニーでの創作実践、そして映像作品の創作まで、近年の大橋可也&ダンサーズの創作における一つのテーマである〈記憶〉について聞いた。

Arrivalライブ配信(終了しました)

日程
2021年1月11日(月・祝)
16:00〜
撮影地
森崎工業第二工場 (北八王子)より配信
※オンライン配信のみ
料金
無料・要予約

製作年:2021年 上映時間:Arrival(86分)Departure(26分)

制作:NPO法人アートネットワーク・ジャパン
協力:フェスティバル/トーキョー実行委員会、八王子市、公益財団法人八王子市学園都市文化ふれあい財団、株式会社カフス、公益財団法人セゾン文化財団、株式会社 森崎工業、MODESTE、八王子食糧株式会社

Undercurrents お問い合わせ
東京芸術祭特別公演 ファンタスティック・サイト「Undercurrents」事務局
TEL : 03-5961-5200(平日11:30〜16:30 NPO法人アートネットワーク・ジャパン内)