Undercurrents 岩渕貞太 《A Water Vein》

©宮澤響(Alloposidae LLC)

アウトライン

東京という都市は、かつての「水の都」だ。
江戸時代に人工開削された川(水路)が、現在の東京における区画の原型をなしている。
だがその多くは、都市開発や災害・戦災によって徐々に姿を変え、今は都市の裏側に隠れている。

東京・東日本橋の〈かつて〉の川の跡、〈いま〉の川の風景。
街のすきまを徘徊する黒い姿ーー振付家・ダンサーの岩渕貞太が、
つねに変容し続ける都市のなか、コンクリートの下の〝見えない川〟を辿った。

舞踏や武術をベースに日本人の身体と感性を生かし、独自の表現方法を探求する岩渕。
自身の身体を媒介に、街と人、表面と底流、現在と過去、見えない関係を繋いでいく。

キャスト & スタッフ

岩渕貞太
(いわぶち・ていた)

振付家/ダンサー。玉川大学で演劇を専攻、並行して、日本舞踊と舞踏も学ぶ。2007年より2015年まで、故・室伏鴻の舞踏公演に出演、今日に及ぶ深い影響を受ける。2005年より、「身体の構造」「空間や音楽と身体の相互作用」に着目した作品を創りはじめる。2010年から、大谷能生や蓮沼執太などの音楽家と共に、身体と音楽の関係性をめぐる共同作業を公演。2012年、横浜ダンスコレクションEX2012にて、『Hetero』(共同振付:関かおり)が在日フランス大使館賞受賞。自身のメソッドとして、舞踏や武術をベースに日本人の身体と感性を生かし、生物学・脳科学等からインスパイアされた表現方法論「網状身体」開発。玉川大学非常勤講師。急な坂スタジオレジデントアーティスト。2019年度セゾン文化財団シニアフェロー。

振付・出演
岩渕貞太
監督
宮澤響(Alloposidae LLC)
助監督
佐藤駿
演出
藤川琢史
リサーチ
東彩織
撮影チーフアシスタント
中村碧(らくだスタジオ)
撮影アシスタント
及川菜摘
録音・整音
清水裕紀子
録音アシスタント
木村健太郎
制作助手
ナナシママリア、佐藤勇太、河野真歩
車両
角田里紗
インタビュアー
東彩織
インタビュー英語字幕翻訳
ジョン・タウンゼント

フィルム

インタビューより

街のなかで、身体のうちに感じる欲求はありますか?
日常生活を送る上で必要ないとカットしているものを、いかに発見して、それとコミュニケーションするのかというのは……単純に楽しいですよね。豊かになるというか。
自分がいつも通っている道は、意識しないで通過していける。それは一つのとっても有益な機能だけれど、もう一つ。本当は身体は驚いている。今日はあの蕾が少し膨らんだ、石がちょっとずれている、日の高さや匂いが違う、ということを、身体は感じて毎日いつも驚いていて。
ただしゃがんで花を見て匂いを嗅ぐ、程度のことですよね。ただそれだけのこと。それを、自分の身体で実行すること。

インタビュアー:東彩織

インタビュー

舞踏家との出会いから、都市での身体の在り方まで、本映像の創作経緯を踏まえながら、岩渕自身の関心・問題意識を聞いた。

製作年:2021年 上映時間:22分

制作:NPO法人アート・ネットワーク・ジャパン
協力:フェスティバル/トーキョー実行委員会、季節の佃煮 柳ばし 小松屋

Undercurrents お問い合わせ
東京芸術祭2020特別公演 ファンタスティック・サイト「Undercurrents」事務局
TEL : 03-5961-5200(平日11:30〜16:30 NPO法人アートネットワーク・ジャパン内)