《ファンタスティック・サイト》とは

「ファンタスティック・サイト」では、東京芸術祭総合ディレクター宮城聰のディレクションによる大駱駝艦・天賦典式「Crazy Camel Garden(クレイジー・キャメル・ガーデン)」を上演。加えて、東京芸術祭プランニングチームのメンバーであり、フェスティバル/トーキョーのディレクター、共同ディレクターを務める長島確と河合千佳のディレクションによるフィルム&パフォーマンス「Undercurrents(アンダーカレンツ)」(参加アーティスト:岩渕貞太、黒田育世、大橋可也&ダンサーズ)を実施します。
※内容は予告なく変更する場合があります。予めご了承ください。

プログラム

© 川島浩之

大駱駝艦・天賦典式Crazy Camel Garden

2021年5月21日(金)・22日(土)・23日(日)
開場:18:00 / 開演:19:00
会場:東京都庭園美術館・芝庭 (雨天決行)
〒108-0071 港区白金台5-21-9

© 野村佐紀子(岩渕貞太 / 大橋可也) © 関暁(黒田育世)

フィルム & パフォーマンスUndercurrents

映像配信期間:2021年3月25日〜2022年3月末(予定)
撮影地:森崎工業第二工場 (北八王子)、八王子駅周辺 ほか
※オンライン配信のみ

メッセージ

宮城 聰

宮城 聰 (総合ディレクション)

1960年代に東京で生まれた「舞踏Butoh」は、近代以後のアジアから唯一、世界中に広まった芸術ジャンルです。その「舞踏」の国際的評価を確立した大立者の一人=舞踏界のレジェンド麿赤兒、彼の率いる大駱駝艦、そして境界上を疾駆する気鋭の躍り手たちが、2021年春の東京を惑乱します。前近代への身体の地下通路を掘り当てた稀代の舞踏家による乾坤一擲で、かつて東洋と西洋がガチでぶつかっていたこの街の埋蔵エネルギーが油田のように噴き出す場所。それが「ファンタスティック・サイト」です。

プロフィール

宮城 聰(みやぎ・さとし) 静岡県舞台芸術センター芸術総監督。東京芸術祭総合ディレクター。東アジア文化都市2019豊島舞台芸術部門総合ディレクター。東京大学で小田島雄志・渡辺守章・日高八郎各師から演劇論を学び、1990年ク・ナウカ旗揚げ。国際的な公演活動を展開し、同時代的テキスト解釈とアジア演劇の身体技法や様式性を融合させた演出で国内外から高い評価を得る。2007年4月SPAC芸術総監督に就任。自作の上演と並行して世界各地から現代社会を鋭く切り取った作品を次々と招聘、またアウトリーチにも力を注ぎ「世界を見る窓」としての劇場運営をおこなっている。2017年『アンティゴネ』をフランス・アヴィニョン演劇祭のオープニング作品として法王庁中庭で上演、アジアの演劇がオープニングに選ばれたのは同演劇祭史上初めてのことであり、その作品世界は大きな反響を呼んだ。他の代表作に『王女メデイア』『マハーバーラタ』『ペール・ギュント』など。2006〜2017年APAFアジア舞台芸術祭(現アジア舞台芸術人材育成部門)プロデューサー。2004年第3回朝日舞台芸術賞受賞。2005年第2回アサヒビール芸術賞受賞。2018年平成29年度第68回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2019年4月フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。

長島 確 / 河合 千佳

長島 確 / 河合 千佳 (フィルム&パフォーマンス「Undercurrents」ディレクション)

《Undercurrents からだの底流》

「舞踏」と呼ばれるジャンルが、型や様式ではなく、態度や考え方、大げさに言えば思想や哲学に近いものであることにとても惹かれます。そこでは踊ることが、均衡のとれた理想の身体による規範的な美の追究ではなく、むしろ歪んでいたり、弱っていたり、病んでいたり、地に這いつくばっているような、多様な生のあり方こそをすくいとり、肯定しているかのようです。和と洋、前近代と近代、不足と過剰の混ざり合う、わたしたちの存在の肯定にもつながるこのようなスピリットが、「舞踏」の誕生から数世代を経て、現在どのような底流となって受け継がれているか。東京の〈かつて〉と〈いま〉のずれと重なりを幻想させる魅力的な場所で、三組の踊り手による、三者三様の作品を、それぞれ映像に収めました。

プロフィール

長島 確(ながしま・かく) 立教大学文学部フランス文学科卒。大学院在学中、ベケットの後期散文作品を研究・翻訳するかたわら、字幕オペレーター、上演台本の翻訳者として演劇に関わる。その後、日本におけるドラマトゥルクの草分けとして、さまざまな演出家や振付家の作品に参加。主な劇場外での作品・プロジェクトに「アトレウス家」シリーズ、『長島確のつくりかた研究所』(ともに東京アートポイント計画)、「ザ・ワールド」(大橋可也&ダンサーズ)、『まちと劇場の技技交換所』(穂の国とよはし芸術劇場PLAT)、『→(やじるし)』(さいたま国際芸術祭2020)など。東京藝術大学音楽環境創造科特別招聘教授。2018年よりF/Tディレクター。

河合 千佳(かわい・ちか) 武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科卒。劇団制作として、新作公演、国内ツアー、海外共同製作を担当。企画製作会社勤務、フリーランスを経て、2007年、NPO法人アートネットワーク・ジャパン(ANJ)入社、川崎市アートセンター準備室に配属。新作クリエーション、海外招聘、若手アーティスト支援プログラムの設計を担当。2012年、フェスティバル/トーキョー実行委員会事務局配属。日本を含むアジアの若手アーティストを対象とした公募プログラムや、海外共同製作作品を担当。2015年よりF/T副ディレクター、2018年より共同ディレクター。日本大学芸術学部演劇学科非常勤講師。

開催概要

大駱駝艦・天賦典式
「Crazy Camel Garden」
日程
2021年5月21日(金)・22日(土)・23日(日)
開場:18:00 / 開演:19:00
会場
東京都庭園美術館・芝庭 (雨天決行)
〒108-0071 港区白金台5-21-9
JR山手線「目黒駅」東口/東急目黒線「目黒駅」正面口より徒歩7分
都営三田線・東京メトロ南北線「白金台駅」1番出口より徒歩6分
※白金台駅のエレベーターは2番出口

チケット発売日
プレイガイド先行 2021年4月11日(日)
一般発売 2021年4月18日(日)10:00~
料金【全席自由(整理番号付)・税込】
一般:5,000円(前売・当日共通)
障害者割引 *1:4,500円
U25 *2:3,000円
※車いすで観劇をご希望の方は東京芸術祭実行委員会事務局まで事前にお問合せください。
※未就学児童入場不可
*1:障害者割引はチケットぴあ前売のみ取扱い。枚数限定。介助者1名無料。公演当日、受付にて障害者手帳をご提示ください。
*2:U25チケットはチケットぴあ前売のみ取扱い。枚数限定。公演当日、受付にて身分証明書をご提示ください。

チケット販売窓口
チケットぴあ
電話:0570-02-9999 (24時間・音声自動応答)
【Pコード: 504-871】

イープラス
Confetti (カンフェティ)英語サイト
電話:0120-240-540 (平日10:00〜18:00 日本語のみ)
フィルム&パフォーマンス
「Undercurrents」
フィルム
岩渕貞太 / 大橋可也 & ダンサーズ / 黒田育世
配信中
パフォーマンス
大橋可也 & ダンサーズ
『Tune To A Dead Channel: Departure / Arrival』
Arrivalライブ配信
日程
2021年1月11日(月・祝)
16:00〜
撮影地
森崎工業第二工場(北八王子)より配信※オンライン配信のみ

東京芸術祭とは

「Tokyo Tokyo FESTIVAL」の一環として、東京の多彩で奥深い芸術文化を通して世界とつながることを目指し、毎年秋に東京・池袋エリアを中心に開催している都市型総合芸術祭です。東京の芸術文化の魅力を分かり易く見せると同時に東京における芸術文化の創造力を高めることを目指しています。中長期的には社会課題の解決や人づくり、都市づくり、そしてグローバル化への対応を視野にいれて取り組んでいます。
主催:東京芸術祭実行委員会[豊島区、公益財団法人としま未来文化財団、フェスティバル/トーキョー実行委員会、公益財団法人東京都歴史文化財団(東京芸術劇場・アーツカウンシル東京)]