東京芸術祭2020野外劇「NIPPON CHA! CHA! CHA!」作 如月小春・演出 中島諒人出演者オーディションのお知らせ

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出演者オーディション開催について

2020年秋に開催する東京芸術祭2020では、如月小春氏作『NIPPON CHA! CHA! CHA!』を鳥の劇場芸術監督である中島諒人氏が演出し、池袋西口公園野外劇場で上演いたします。

つきましては、本公演に向けて出演者オーディションを実施します。奮ってご応募ください。

演出 中島諒人からのメッセージ

この上演で挑戦したいこと

この作品には、二つの日本人の姿が描かれます。高度経済成長という祭を素朴に無邪気に謳歌する日本人、もう一つは1980年台終わりのバブルという祭に欲望ブヨブヨに浸る日本人。作家は「祭」と日本人の関係を見つめようとしていた、言い換えると、ある種の日本人論を書こうとしていたのだと私は思います。作家の没後20年の2020年、日本は新しい大きな祭を迎えます。この機会にこのテクストを通じて、もう一度「祭」と日本人の関係を、考えられたらと思います。

そこで今回の上演の挑戦です。ポイントは二つです。

夕方から野外でやります。池袋の喧騒の中です。都市のにぎわいに演劇のエネルギーでぶつかっていかなければなりません。俳優とスタッフが結集して作る熱いエネルギーで、街に何かを打ち込む。すべては俳優のエネルギーから始まります。生身のエネルギーによる挑戦です。

もう一つのポイントは、「オリンピック」を考えること。体制に批判的な言説に対してさまざまな圧力がかかるこの時代の中で、国家イベントが生み出す圧倒的な熱について考えることが主題の芝居です。だからこそ東京の街中で、通りがかりの人にも開いて上演する意味があるのです。が、熱の外に立とうとするのは、それなりの覚悟が必要です。アマノジャクな挑戦です。

テクストの白眉といえるのは、不思議に長い歌の場面です。そこでは、「からっぽ」という言葉が繰り返し語られます。「祭」と日本人の関係を考えたいと書きました。もう一歩踏み込んで言うと、私たちは本当に「からっぽ」なのかということを考えたい。いつも誰かと自分を比較し、空気を気にし、論理よりも気分を尊び、結局気にしているのは損得のことばかり。「からっぽ」に向き合わないために、祭に没頭しているのじゃないのか。「からっぽ」から私たちは脱することができるのか。あるいは、グローバル化した世界は、われわれのように「からっぽ」化しているから、もはや「からっぽ」を気に病む必要はないのか。
ともかく、そんな思考の旅を、全身でともにしてくれる俳優の方との出会いを求めています。私はラグビーのスクラムのように皆で芝居を進めていくのが好きです。エネルギーにあふれ、個人技があり、チームプレイもできる俳優の皆さんと挑戦を共にできたらと思います。

演出 中島諒人プロフィール

演出家。鳥の劇場芸術監督。1966年生まれ。大学在学中より演劇活動を開始。2004年から1年半、静岡県舞台芸術センターに所属。2006年より鳥取で廃校を劇場に変え、「鳥の劇場」をスタート。二千年以上の歴史を持つ文化装置=演劇の本来の力を社会に示し、演劇/劇場の深い価値が広く認識されることを目指す。演出作「老貴婦人の訪問」(デュレンマット)、「剣を鍛える話」(魯迅)、「三文オペラ」(ブレヒト)、「葵上」(三島由紀夫)など。2003年利賀演出家コンクール最優秀演出家賞。2010年芸術選奨文部科学大臣新人賞。BeSeTo演劇祭日本委員会代表。

「NIPPON CHA! CHA! CHA! 」作品紹介

1964年東京五輪の直前(のような時代)、高度経済成長の真っ只中の東京下町(のような場所)。つぶれかかった靴工場天下一靴店。給料の不払いが続く中、若い職人イケダくん、サトウくん、タナカくんが懸命に運動靴を作っている。10代の青年カズオが姉アキコともに訪れ、働かせてほしいと頼む。金策に疲れ果てた社長オオヒラは聞く耳を持たない。が、カズオに長距離走の才能があることを知った娘ハナコは、彼を雇い入れる。カズオに自社の運動靴を履かせ、マラソンランナーとして活躍させることで、天下一靴店の名を売り、製品を売り出そうというのだ。

 目的達成のために、ハナコは古い友人フクダとミキに声をかける。ハナコに思いを寄せる二人は申し出を引き受け、フクダはコーチとして、ミキは広報係としてカズオの活動を盛り立てる。さらに、喫茶「ラ・ムール」のママやウエイトレス、小学校の音楽教師スズキ先生も巻き込みつつ、カズオはマラソンデビューし、まさかの快進撃。天下一靴店の業績はグングン伸び、社長、ハナコ、イケダくんら職人の生活も夢のように向上する。カズオは、オリンピック代表選考のための極東大マラソンに出場が決まるが……。

作 如月小春プロフィール

劇作家、演出家。1956年東京都生まれ。劇団「NOISE」を主宰、音楽の生演奏、映像などとのコラボレーションから、従来の演劇の枠にとらわれない多くの実験的舞台を生み出す。代表作に「ロミオとフリージアのある食卓」「家、世の果ての…」「MORAL」「MOON」「夜の学校」など。また、創作者としての活動にとどまらず、周辺環境整備にも尽力し、アジア女性演劇会議実行委員長・日本ユネスコ国内委員会委員・兵庫県立こども館演劇活動委員・立教大学講師なども歴任した。2000年12月、逝去。享年44。

公演概要『NIPPON CHA! CHA! CHA!』

作:如月小春 脚色・演出:中島諒人(鳥の劇場芸術監督)
総合ディレクター:宮城聰(演出家、SPAC -静岡県舞台芸術センター芸術総監督)
日程:2020年10月(予定)[東京芸術祭2020会期中]
会場:池袋西口公園野外劇場(予定)

オーディション概要

<エントリー受付期間 2020年1月10日(金)~2020年2月7日(金)【24:00必着】>

◎ 応募条件
・2020年4月1日時点で18歳以上の方。
・2月下旬の二次選考に参加できること(日程等は下記を参照のこと)。
・稽古~本番期間に責任をもって参加できること。
・国籍不問(ただし、相応の日本語でのコミュニケーション能力を必要とする)。
・演劇、ダンス等、舞台芸術の経験者(演出家に指示される内容を記憶し実践する身体能力を有すること)。
※劇団、事務所等のご所属がある場合は、応募の了承を予めご確認ください。
◎ 待遇  謝礼あり(出演料・鳥取での稽古の交通費補助)
※本オーディションの参加に関しての謝礼や交通費の支給はありません。
◎ 選考方法
1.一次選考 【書類審査】下記の応募方法にもとづき、エントリーフォームにご入力ください。
一次選考通過の場合は二次選考についての情報を2月20日(木)までにいただいたメールアドレスにご連絡いたします。
2.二次選考 【実技審査】日程 : 2月26日(水)~2月29日(土) (時間未定) 会場 : 東京都内施設
◎ 応募方法 以下の必要事項をエントリーフォームに入力して送信してください。

1.氏名(ふりがな)  2.氏名のローマ字、アルファベット表記  3.生年月日と年齢   4.住所(郵便番号を明記のこと) 5.日中連絡のつく電話番号  6.性別 7.ご所属 8.身長、体重 9.メールアドレス 10.舞台経験(なるべく詳しくご記入ください)  11.特技  12.志望動機(400字程度)
※1~2は、芸名の場合、本名も併せてご記入ください。
※選考結果は二次選考に進まれる方にのみ、メールでご連絡いたします。東京芸術祭 野外劇 オーディション係からのメール(tf2020audition@satohshoji.daa.jp)が受信できるメールアドレスを必ずお書きください。

②応募者の写真2種 (顔写真(正面からのもの) ・全身写真(高解像度のサイズ1M以上の写真推奨) )を、tf2020audition@satohshoji.daa.jpまでお送りください。

◎ エントリー こちらhttp://urx3.nu/FbvDより、申込フォームに入力してください。
※お送りいただきました個人情報は、オーディションの選考のほか、東京芸術祭、本事業に関連する連絡のため利用することがあります。

◎ 稽古スケジュール(予定) 3月下旬東京都内にて顔合わせ、6、7月東京都内・9月鳥取市内・10月東京都内にて稽古
※詳細なスケジュール、会場は合格者の方に追ってご連絡、調整いたします。

出演者募集についてのお問い合わせ先

東京芸術祭野外劇 オーディション係

E-mail : tf2020audition@satohshoji.daa.jp  Tel : 03-6903-3652(平日10時-17時)

主催:東京芸術祭実行委員会〔豊島区、公益財団法人としま未来文化財団、フェスティバル/トーキョー実行委員会、公益財団法人東京都歴史文化財団(東京芸術劇場・アーツカウンシル東京)〕

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