【オセアニア】シドニー・チェンバー・オペラ

 

『ハウリング・ガールズ』
10月31日 (木) 14:00 / 18:00
東京芸術劇場 プレイハウス

©Zan Wimberley

トラウマを負う少女たちの、むき出しの声が響く 言葉のないオペラ

『ハウリング・ガールズ』はトラウマをテーマにした、言葉のないオペラだ。
2001年、ワールド・トレード・センターがテロ攻撃を受けた後、5人の痩せた少女が別々にマンハッタンの病院を訪れた。少女たちはタワーの崩壊によって建物や死体の破片が喉に詰まったために呑み込むことができない、と訴えた。喉には収縮が見られたものの、ついに「破片」は発見されなかった―。
本作の出発点には、この消化しきれないトラウマを負った少女たちのイメージ、そして「ヒステリー」の歴史がある。言葉にならない声を発する女性たちの「ヒステリー」の症状は、フェミニスト的視点では、家父長的制度による抑圧が身体化されたものと考えられている。
本作では、そのように身体化された集団的トラウマが、一人のソプラノ歌手とコーラスの発する声、そしてテルミンや電子音楽の伴奏を通じ、直接私たちの身体に語りかけ、やがて浄化 (カタルシス) をもたらす。原始的であると同時に未来的でもある奇妙な空間が、言葉とジェンダーの新たな可能性を想像させてくれるだろう。

第一部:喚問(上演時間36分)
第二部:妨害(上演時間2分)
第三部:唸り(上演時間8分)
第四部:壊れた旋律(上演時間17分)

演出:アディナ・ジェイコブス、ダミエン・リケットソン

推薦人:スティーブン・アームストロング (アジアTOPA クリエイティブディレクター/アーツセンター・メルボルン│オーストラリア)

推薦人プロフィール

シドニー・チェンバー・オペラ(SCO)

シドニー・キャリッジワークスを拠点とし、現代オペラ界へ新しい風を吹き込むオペラ・カンパニー。2010年にジャック・シモンズとルイス・ギャリックによって設立されて以来、オーストラリアの音楽・演劇界で異彩を放つ重要な存在として知られるようになる。芸術監督ジャック・シモンズが手掛ける革新的なプログラムは、練り上げられた緻密な音楽性や観客の心をつかむ演出によって批評家たちからも賞賛を受け続け、エネルギッシュな作風により、これまでオペラに馴染みの薄かった若い聴衆の共感も得ている。20世紀・21世紀の作曲家による作品を毎年手がけるとともに、オーストラリア人作曲家の作品や、海外の新作のオーストラリア初演も積極的に行っている。また、劇場以外の場所で歌曲集やカンタータを上演したり、オーストラリアの最も先鋭的な演出家と組んで古典となった作品を現代風にアレンジする取り組みも行っている。SCOの作品はシドニー・フェスティバルでは5回プログラムされ、シドニー・ビエンナーレ、メルボルン・フェスティバル、ダークMOFOにも招聘されている。また、ヴィクトリアン・オペラ、オペラ・クイーンズランド、キャリッジワークスとも共同制作を行っている。

アディナ・ジェイコブス

オーストラリア国内の様々な演劇祭などで、ここ10年来、特筆すべき数々の作品を手がけてきた気鋭の演出家。ビクトリア芸術大学・メルボルン大学を卒業。2012年にはモルトハウス劇場のレジデント演出家となり、2014年・15年にはベルヴォア劇団(シドニー)のレジデント演出家をつとめた。また、メルボルンにあるフロート・アウトフィット劇団の芸術監督でもある。
現在まで、サリハラ劇場(ジャカルタ)、エスプラネード劇場(シンガポール)、アジアTOPA(メルボルン)、ベル・シェイクスピア、メルボルン劇団、シドニー・チェンバー・オペラ、メルボルン国際芸術祭、モルトハウス劇場、ヴェルヴォア劇団、ダークMOFO、チャンキー・ムーブなどで作品を発表。
2018年にはイングリッシュ・ナショナル・オペラによるシュトラウス『サロメ』を演出、国際的デビューを果たす。ジョージ・フェアファックス・メモリアル賞受賞、メルボルン・フェスティバル・ハロルド・ミッチェル奨学金、シドニー・マイヤー・キャパシティ・ビルディング助成金を受給。

ダミアン・リケットソン

オーストラリア・シドニー在住の作曲家。カラフルで五感を刺激するサウンドとストーリー性を持った音楽世界で知られる。オランダの作曲家ルイ・アンドリーセンに師事。シドニー音楽院より博士号を取得。マルチメディア作品「フラクチャード・アゲイン」(2010年)はシドニー・フェスティバルでプレミア上演され、中国公演も実施された。音楽とダンスを融合させた「シークレット・ノイズ」(2014年)はメルボルン・フェスティバルで上演され、2015年アートミュージック・アワード「インストルメンタル・ワーク・オブ・ザ・イヤー」を受賞。
挑戦的な音楽を生み出す芸術団体アンサンブル・オフスプリングの共同創設者であり、共同芸術監督を20年間つとめた。現在は、シドニー大学のシドニー音楽院において、作曲プログラム、音響技術プログラムのリーダーを務めている。

作品クレジット

作曲:ダミアン・リケットソン
演出:アデナ・ジェイコブス
音楽監督・テルミン:ジャック・シモンズ
舞台美術・衣装:ユージーン・テー
照明プラン:ジェニー・ヘクター
音響プラン:ボブ・スコット
ソプラノ:ジェーン・シェルドン
コーラス:グレース・キャンベル、キッツ・ホイン、キリ・イェンセン、エミリー・ピンコック、ジェイデン・セルバクマラスワミ、シルヴィー・ウッドハウス (The House Dan Built)
舞台監督・音楽監督助手:ヒュー・ベイリング
プロダクションマネージャー:ラング・クレイグヒル
演出 (The House Dan Built):ダニエル・オキーフ
演出助手:ダニエル・マース

*本作は2018年3,4月にシドニー・チェンバー・オペラとキャリッジワークスとの共同製作により初演。
オーストラリア政府、アーツカウンシル・オーストラリアに支援を受けています。

上演スケジュール

日時:10月31日 (木) 14:00 / 18:00

会場:東京芸術劇場 プレイハウス

※受付開始・開場は開演の40分前

字幕なし
上演時間:約60分 (休憩なし)

チケット

<セット券> 先行発売期間 9月1日(日) 10:00~9月14日(土) 23:59

料金【全席指定・税込】
・2演目セット券:前売4,000円(先行発売期間のみ)
・6演目セット券:前売9,600円(先行発売期間のみ)

 

<単券> 発売日 9月15日(日) 10:00〜

料金【全席指定・税込】
・前売り:2,500円 当日3,000円
・障害者割引:2,250円(前売りのみ)

※未就学児童は入場不可
※障害者割引は前売のみ、東京芸術劇場ボックスオフィス電話・窓口のみ受付
※車椅子で観劇をご希望の方は東京芸術劇場ボックスオフィスまでお問い合わせ
ください。

■東京芸術祭チケットセンター https://tokyo-festival.jp/2019/ticket/
※インターネットでのチケット購入には、芸劇メンバーズへの登録(無料)が必要

■東京芸術劇場ボックスオフィス
【窓口】 10:00~19:00(東京芸術劇場1階/休館日を除く)
【電話】 0570-010-296(ナビダイヤル) / 10:00~19:00(東京芸術劇場休館日を除く)

■チケットぴあ: 0570-02-9999 (24時間・音声自動応答)
http://t.pia.jp/

会場

東京芸術劇場 プレイハウス

TEL:03-5391-2111
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-8-1
JR・東京メトロ・東武東上線・西武池袋線 池袋駅西口より徒歩2分
駅地下通路2b出口と直結

主催

東京芸術祭実行委員会 [豊島区、公益財団法人としま未来文化財団、フェスティバル/トーキョー実行委員会、公益財団法人東京都歴史文化 財団(東京芸術劇場・アーツカウンシル東京)]

お問合せ

東京芸術祭ワールドコンペティション事務局
competition@tokyo-festival.jp

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