トークシリーズ『0場』第1夜(テーマ:寛容社会)
[登壇者] 島原万丈(株式会社LIFULL LIFULL HOME’S総研 所長)/中井美穂(アナウンサー)/宮城 聰(演出家、東京芸術祭総合ディレクター、SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督)
トークシリーズ『0場』第1夜(テーマ:寛容社会)
近年、社会におけるダイバーシティを推進する流れができている一方で、少数派や異なる価値観を排除しようする不寛容さも明るみに出て来ている日本。はたして、この国際都市を目指す東京において、芸術祭やパフォーミングアーツはどのように寛容な社会づくりに貢献できるのでしょうか?
調査レポート『寛容社会 多文化共生のために<住>ができること』を発刊し、外国人にも優しい寛容な社会のあり方を住まいや街づくりという新しい視点からまとめたLIFULL HOME’S総研所長の島原万丈と、大の舞台好きとして知られ、昨年の東京芸術祭においても注目作品紹介の案内役やオープニングセレモニーの司会を務めた中井美穂が芸術祭を楽しむ側の視点に立ち登壇。そして、2018年からの東京芸術祭総合ディレクターに就任し、社会の「分断」を芸術がいかにつなぐことができるかという視点で芸術祭の可能性を模索している宮城聰を加え「寛容社会」をテーマにトークを繰り広げます。
□登壇者
島原万丈(株式会社LIFULL LIFULL HOME’S総研 所長)
1989年株式会社リクルート入社。グループ内外のクライアントのマーケティングリサーチおよ びマーケティング戦略策定に携わる。2005年よりリクルート住宅総研へ移り、ユーザー目線で の住宅市場の調査研究と提言活動に従事。2013年3月リクルートを退社、同年7月株式会社 LIFULL(旧株式会社ネクスト)でLIFULL HOME’S総研所長に就任し、2014年『STOCK & RENOVATION 2014』、2015年『Sensuous City [官能都市] 』、2017年『寛容社会 多文化共生のために〈住〉ができること』を発表。主な著書に『本当に住んで幸せな街 全国官能都市 ランキング』(光文社新書)がある。
©Tetsuo Koike
中井美穂(アナウンサー)
ロサンゼルス生まれ。87年フジテレビ入社。アナウンサーとして活躍し、 「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」など多くの番組に出演し人気をあつめる。 95年フジテレビ退社。 97年から「世界陸上」(TBS)のメインキャスターを務める他「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)、「スジナシBLITZシアター」(TBS)などにレギュラー出演 。 その他、演劇コラムの執筆やクラシックコンサートのナビゲーター・朗読、2013年より読売演劇大賞選考委員を務めている。
撮影:新良太
宮城 聰(演出家、東京芸術祭総合ディレクター、SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督)
1959年東京生まれ。東京大学で小田島雄志・渡辺守章・日高八郎各師から演劇論を学び、90年ク・ナウカ旗揚げ。国際的な公演活動を展開し、同時代的テキスト解釈とアジア演劇の身体技法や様式性を融合させた演出で国内外から高い評価を得る。2007年4月SPAC芸術総監督に就任。自作の上演と並行して世界各地から現代社会を鋭く切り取った作品を次々と招聘、「世界を見る窓」としての劇場づくりに力を注いでいる。14年7月アヴィニョン演劇祭から招聘された『マハーバーラタ』の成功を受け、17年『アンティゴネ』を同演劇祭のオープニング作品として法王庁中庭で上演、アジアの演劇がオープニングに選ばれたのは同演劇祭史上初めてのことであり、その作品世界は大きな反響を呼んだ。他の代表作に『王女メデイア』『ペール・ギュント』など。06年よりアジア舞台芸術祭プロデューサーをつとめる。04年第3回朝日舞台芸術賞受賞。05年第2回アサヒビール芸術賞受賞。
□トークシリーズ『0場』
東京芸術祭2017はトークシリーズ『0場(ゼロバ)』を11月・12月に計4夜開催いたします。昨年も好評を博した『0場』はアート界に限らず様々な分野の最先端で活躍する人々が、多様な視点から語り合うトークシリーズです。舞台芸術の公演では「幕」や「場」という言葉を使って場面の区切りを表しますが、「0場」とは舞台の幕が上がる前の状態を指す言葉です。このトークイベントは、芸術祭や芸術作品と社会との関係について自由に語り合う前庭的な「広場」を目指して開催されます。
プログラム詳細
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会場
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日程
2017年11月17日(金)
19:00開始 (受付開始・開場18:30)
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上演時間
2時間 ※予定
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上演言語
日本語
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ジャンル講座・シンポジウム, レクチャー, 無料, その他