東京芸術祭 2018

『ガラスの動物園』

[ 作 ] テネシー・ウィリアムズ
[ フランス語翻訳 ] イザベル・ファンション
[ 演出・舞台美術 ] ダニエル・ジャンヌトー

『ガラスの動物園』

 

日本人キャストでの初演から7年、新たにフランスバージョンとして日本再上陸
繊細な光と美術でいざなう「思い出」の世界


 

 母子家庭の家計を支える息子トムは理想を押しつける母と内向的な姉ローラを重荷に感じ、ローラに同僚を紹介するが…。悪夢のようになつかしい、家族の物語。

 

 日本では人気の『ガラスの動物園』だが、フランスでは「センチメンタルなリアリズム劇」だと思われがちだった。フランス現代演劇を牽引する演出家・舞台美術家、ダニエル・ジャンヌトーは、宮城聰の提案を受け、同作を2011年に静岡県舞台芸術センター(SPAC)の日本人俳優で上演したことをきっかけに、これが「思いがけない自由と夢想の場」を切り拓く「驚くべき人間性の豊かさ」に満ちた作品だと気づかされたという。それから5年を経てつくられたフランス語版は、母アマンダ役にオリヴィエ・アサヤスやフランソワ・オゾンの映画でも知られるドミニク・レイモンを迎え、儚く繊細な美しさをたたえたジャンヌトーの舞台美術とも相まって、各地で絶賛を受ける大ヒット作となった。

 

 

 「この作品では人生が意味を欠いた経験として描かれています。それでも、この経験は時として強烈な美しさを放つのです。呆然としてしまうほどの美しさを。」

—ダニエル・ジャンヌトー

 


見どころ紹介はこちら » 【直轄プログラム見どころ紹介:その1】ダニエル・ジャンヌトーと『ガラスの動物園』のこと(横山ディレクター)


 

プログラム詳細

  • 会場
    東京芸術劇場 プレイハウス
  • 日程

    10月27日(土) 15:30
    10月28日(日) 15:30

    ※受付開始は開演の60分前、開場は30分前

  • 上演時間

    約135分

  • 上演言語

    フランス語(日本語字幕付)

  • ジャンル
    東京芸術祭直轄プログラム, 演劇, 海外作品, 託児施設利用可(要予約)※詳細要確認, 若者向け 割引チケットあり

チケット

  • 一般(前売) / 全席指定
    3500円
  • U29(前売)/ 全席指定
    2000円
  • 一般(当日)/ 全席指定
    4000円
  • U29(当日)/ 全席指定
    2500円


※未就学児入場不可
※29歳以下は公演当日要証明書
※車いすで観劇をご希望の方は東京芸術劇場ボックスオフィス(TEL:0570-010-296 [10:00~19:00、休館日を除く] )までお問合せ下さい
※チケットは1人4枚まで


▼チケット取扱い・予約受付 【東京芸術劇場ボックスオフィス】
・電話 0570-010-296(休館日を除く10:00〜19:00) ※一部携帯電話、PHS、IP電話からは、ご利用いただけません。
・窓口 営業時間10:00〜19:00 (休館日を除く)
・WEB 東京芸術祭2018 チケット特設サイト ※24時間受付(メンテナンスの時間を除く)

主なアーティスト

  • テネシー・ウィリアムズ
  • 仏語翻訳
    イザベル・ファンション
  • 演出・舞台美術
    ダニエル・ジャンヌトー
  • 出演
    ソレーヌ・アルベル / カンタン・ブイッスー / ドミニク・レイモン / オリヴィエ・ヴェルネル / ジョナタン・ジュネ (ビデオ出演)
    ※都合により一部キャストが変更となりました。(10/11)

アーティストプロフィール

ダニエル・ジャンヌトー Daniel Jeanneteau

演出家・舞台美術家。ジュヌヴィリエ劇場ディレクター(2017年1月から)。
1963年、フランス・モーゼル生まれ。ストラスブール装飾芸術学校を卒業後、ストラスブール国立劇場付属学校で演劇を学ぶ。89年に演出家クロード・レジと出会い、彼の作品の舞台美術を15年に渡って一手に引き受ける。2001年からマリー=クリスティーヌ・ソーマと共同でストリンドベリ、ラシーヌ、キーンなどの作品を演出。05年、サラ・ケイン『ブラスティッド』をストラスブール国立劇場で上演。日本ではSPAC-静岡県舞台芸術センターで『ブラスティッド』(09年)、『ガラスの動物園』(11年)、『盲点たち』(15年)を演出。08年よりステュディオ・テアトル・ド・ヴィトリー芸術監督を経て、現職。

ドミニク・レイモン Dominique Reymond

舞台・映画女優。
1957年、スイス・ジュネーヴ生まれ。国立高等演劇学院(コンセルヴァトワール)で演出家アントワーヌ・ヴィテーズの薫陶を受け、シャイヨー国立劇場でヴィテーズ作品に数多く出演。ほぼ毎年フランスの重要な演出家の作品に出演しつづける一方で、オリヴィエ・アサヤス『DEMONLOVER』(02年)、『夏時間の庭』(08年)、フランソワ・オゾン『2重螺旋の恋人』(17年)など、七〇本以上の映画に出演している。ジャンヌトー作品への出演はこれが二回目となる。

照明:ポリーヌ・ギヨネ
衣裳:オルガ・カルピンスキー、サンディ・ロンバルディ(補佐)、ステュディオFBG2211(製作)
音響:イザベル・シュレル、ブノワ・モリッツ(補佐)
ビデオ:ママール・ベンラヌー
舞台美術協力:彦坂玲子
演出・舞台美術助手:オリヴィエ・ブリシェ
協力:マリー=クリスティーヌ・ソーマ
舞台監督:ジャン=マルク・エノー

 

製作:アミアン文化の家-創造と製作のヨーロッパ拠点、ステュディオ=テアトル・ド・ヴィトリー、T2G-ジュヌヴィリエ劇場
共同製作:コリーヌ国立劇場、エスパス・デ・ザール/シャロン=シュル=ソーヌ国立舞台、ブザンソン・フランシュ=コンテ国立演劇センター、MCB° ブールジュ文化の家/国立舞台、SPAC-静岡県舞台芸術センター(日本)、アンスティテュ・フランセ

The author is represented in French speaking countries by Renauld & Richardson info@paris-mcr.com in agreement with Casarotto Ramsay Ltd, London. The translator is represented worldwide by the MCR agency. The glass menagerie is presented through an exceptional agreement with the University of the South, Sewanee, Tennessee 


総合ディレクター:宮城聰
直轄事業ディレクター:横山義志

 

〈東京芸術祭直轄プログラム〉
主催:東京芸術劇場・アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
共催:合同会社syuz'gen
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本

 

  

 

 

 

 

【Photo】①:© Elisabeth Carecchio / ②③:© Mammar Benranou